古本路上販売業のオジサンの矜持2006年11月10日

このブログで過去2回、読み捨てられた漫画雑誌、週刊誌、スポーツ新聞を国道沿いの歩道で販売しているオジサンをテーマにした。
 今日も昼食後の散歩途中で見かけた。只、今日は会議の遅れもあり、いつもより30分ばかり遅い時間だった。売場?にオジサンの姿がない。少し先の車道と歩道の境界に腰をかがめて何やら作業中だった。よくみるとナント!オジサンはタバコの吸殻やゴミを拾っているではないか。そういえば以前にもこの時間帯に同じような光景を目にした記憶がある。オジサンの昼食後の日課なのだろう。
 それにしても少しばかり感動を覚える光景だった。古本路上販売業を生業(なりわい)とする人物の行動としては想定外の意表をついた行動である。売場で喫煙している姿を見かけたことがある。自分自身の分も含めて売場の10m四方の吸殻を回収しているオジサンの真意は窺い知ることはできない。いかなる環境に身を置こうとも確固とした姿勢で生きていくというオジサンの矜持を見たような気がしてならない。

復活!DELLサポート2006年11月15日

 先週の日曜日だった。ドイツ&スイス紀行のHP作成に余念がなかった。デジカメ画像を処理するためホームページビルダー付属の画像ソフトWebデザイナーを操作中、突如マウス機能が停止した。ポインターが全く動かない。キー操作をしてみるがピクとも動かない。入力機能が全く稼動しなくなったのだからWindowsの終了もできない。「強制終了」を試みてもダメ。本体の電源をOFFにしたがモニターは固まったままである。
 職場同僚のSEの携帯にSOSを発信した。「そこまで行くと、リスクはあるけど本体の電源コンセントを抜き差しするしかないんじゃないですか」。やむをえない。腹を括ってコンセントの抜いた。当然ながらモニター画面はようやく消えた。コンセントを差し電源ボタンを押した。点かない!今度は電源ランプ自体が点灯せずパソコン本体も起動しない。冷や汗が出てくる。ニッチモサッチモならない最悪の事態が目の前で起こっている。
 本棚をかき回しDELLの取扱説明書を引張り出す。サポートデスクの電話番号をさがしだす。日曜日の昼間である。繋がるわけはないと思いながら、藁をも掴む気持ちでコールする。2~3年前にもDELLサポートに電話した記憶がある。長時間のコールの果てにようやく聞こえた肉声が明らかに東南アジア方面の女性とわかるたどたどしい日本語だった。応対もいい加減なもので話にならず、サポートを断念した。あの時の苦い思い出が蘇える。
 音声メッセージよるたらい回しの後、しばらくして奇跡的にも肉声に繋がった。しかも綺麗な日本語を喋っている。ユーザー確認の後、私のサポート契約の内容が平日サポートであることを告げられる。本格的なサポートは次の木曜の休日に再コールするしかない。只とりあえずの措置として放電処理を教えられた。やってみると辛うじて電源ボタンだけは点灯したものの起動はしない。
 次の木曜日の午前である。事前にDELLのメールサポートで症状と対応策をやりとりし万全の構えでコールした。受付は簡単に繋がり、後ほど技術サポートから電話するとのこと。午後1時過ぎコール音がなる。30代とおぼしき男性の声である。本体のカバーを開くことに始まって懇切丁寧な電話サポートが続く。要はCPUやハードディスク等のコネクターの接触不具合をひとつひとつ確認する作業である。最終局面を迎える。
 これで起動しなければ深刻な症状で見積もり提示の上で引取り修理になりますとのこと。そうなれば当分パソコンは使えなくなる。修理できても一から設定をやり直す羽目になる恐れもある。その事態を考えただけでもぞっとする。全ての処理を終え、神に祈る気持ちで電源ボタンを押した・・・。緊張の数秒の後、ヤッタ~ッ!起動したッ!
 かってDELLは最も優れたサポート体制を構築しているとの定評があった。数年前、その定評が地に落ちた時期があった。そして今、見事にDELLサポートが復活している。

パソコンのない老後2006年11月29日

 このブログで「復活!DELLサポート」をレポートした翌日の休日だった。復活したPCに向かって、せっせとHPアップの作業にいそしんでいた。突如、カーソルが固まり、モニター画像が凍結した。前回のPC事故と同じ症状だった。DELLサポートに連絡するが、「同じ症状が再発したのなら事態は深刻です。引取り修理で点検の上、基板交換等の対応が必要です」とのこと。
 以来、パソコンが使用不能になって2週間が経過した。この間、3日あった休日はなんとも味気ないものだった。休日の早朝ウォーキングはいつもどおりだが、それ以外の過ごし方は一変せざるをえない。
 HPアップ、ブログ更新、ネット検索、異業種交流会や自治会関係の事務処理等々、休日の多くの時間を割いてきたパソコン処理が一切できなくなってしまった。それらの合間に見ていたテレビが、今や全面的に中心となってしまっている。見る番組もどうしても好きなサスペンスドラマの再放送が多い。一日を終えた時、達成感のない虚しさにさいなまれる休日になっている。
 いかに自分の生活の中でパソコンが大きなウェイトを占めているかをあらためて思い知らされた。この有様はパソコンのない老後の生活そのものではないか。こりゃヤバイ!いくらなんでもPC依存が大きすぎる。パソコンを使わないやりがい、いきがい探しが必要だ。