ツワモノたちの夕べ2006年12月08日

 大学卒業後、流通業界に職を求め、大阪に本拠を置く大手スーパーに就職したのは1969年春だった。その頃、チェーンストアと呼ばれたスーパー業界には労組結成のうねりが押し寄せていた。そうした社内の動きに、学生運動の延長線のような気分で無邪気に反応していた。そして気がつけば翌年春には専従書記長という立場になっていた。
 労組結成が相次いだチェーンストア業界で、労組活動の在り方を模索する労組間の交流が始まり、その輪が広がったのはごく自然な流れだった。
 労組結成の立役者たちが、職場復帰をして第一線を退き始めた頃から、年1回OBたちの交流の場が設けられるようになった。以来この会は既に20数回に及んでいる。チェーンストア労組の創業期を20代、30代で支えたツワモノたちの多くは、今や定年退職を迎えている。
 12月6日、三重県志摩市の賢島で今年のツワモノたちの夕べが開催された。