馴染みのマックの居心地2010年01月25日

 リタイヤ後、旅行や早朝の外出以外の日は、自宅周辺の早朝の散歩を欠かしたことがない。散歩のコースが変わってもマクドナルドのモーニングコーヒーは定番である。今日もいつもの席で店内を眺めながらふと思った。なぜここに飽きもせず通い続けているのだろう。
 ひとつは習慣化したモーニングコーヒーの欲求を満たすにはここしかないことだ。早朝ウォーキングの最後にコーヒーブレイクを摂る。季節によって異なるが6時半から7時半の時間帯になる。この時間帯にコーヒーの飲める店は24時間営業のここしかない。しかも120円と格安である。
 今ひとつは落ち着いて読書ができる環境があることだ。リタイヤ後は読書三昧と思ったこともあるが、なかなかそうはいかない。パソコンやテレビに囲まれた自宅での読書はよほどの決意が必要だ。読書しかすることがないという環境に置かれてようやくそれに専念できる。今や馴染みのマックと大阪外出時の電車、バス車内が唯一の読書時間になっている。ジャズのBGMが流れる店内の窓際の定番席で、何冊もの文庫本を読了した。合間に物思いにふけったり、ブログネタを考えたりするのもこの場所だ。
 カウンターの従業員たちも馴染みになった。シュガーだけという好みをいつまでたっても覚えてくれない年配のおばさん。マナーがよくてきびきびした仕事ぶりの20代後半のチーフらしき女性。週末バイトのかわいい学生風の女の子等々。
 固定客も多い。広い喫煙スペースがあることもその理由の一つに違いない。今や喫煙族への社会からの風当たりは相当なものだ。この店は喫煙スペースを完璧に遮断し、喫煙者にも心置きなく寛げるスペースを提供している。その結果、喫煙スペースの客数がしばしば他を上回る効果をもたらしている。被抑圧者への配慮を商売に活かしている。マック恐るべし・・・である。
 そんなこんなで居心地の良い馴染みのマックに通い続けている。