復刻版日記⑲「ジョン・コルトレーンの肖像」2010年05月23日

 学生時代、モダン・ジャズにハマッていた時期がある。昭和40年代初めの頃である。講義をサボッて、いきつけのジャズ喫茶に入り浸ったりもしていた。(ナント・・・地方都市「岡山」にもジャズ喫茶があった!)
ジャズ雑誌やLPのジャケットには、黒人ジャズメンのコントラスト鮮やかなモノトーンの写真が掲載されていた。「我が城(4畳半一間の下宿のことである)に彼らのデッカイポスターを壁いっぱいに貼れたら・・・・。」そんなことを真剣に考えられる年頃でもあった。もちろんそんなポスターなどあるわけがない。
 自分で描いてみるか・・・。小学生の頃、何度か図画で「金賞」(なんと懐かしい言葉だろう!)を取ったことがある。それだけの絵心を頼りに無謀な挑戦を試みた。出来上がったのがこれらの作品である
 最初は、全紙(広げた新聞紙2枚分)の白のミューズコットン紙に黒のポスターカラーで描いてみた。イマイチ、ピタッとこない。ジャズメンの写真のポイントは、黒い肌がスポットに照らされて白く浮き上がっている光の部分である。「光を描けないか?」。黒のミューズコットン紙に白のポスターカラーで描いたのがこれらの作品である。

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