おばさんと天気予報2010年11月01日

 リタイヤ後、家内と顔を突き合わせる時間が多くなった。現役時代には気づかなかった一面が見えだした。最初に気になったのは「おしゃべり」だった。民生委員になって地域の多くのおばさんたちと関わりが増えるにつれ、家内のおしゃべりはおばさんたちにも共通する特有の生態のひとつだと教えられた。これはこのブログでも以前「おばさんトーク入門講座」と題して取上げた。http://ahidaka.asablo.jp/blog/2010/01/08/
  家内の目に余る言動のひとつに夕方以降の天気予報へのこだわりがあった。NHKのニュース番組の最後や民放の時刻案内前の天気予報のアナウンスには、何を置いてもテレビの前に馳せ参じる。場合によっては亭主の視聴中でも割り込んでリモコン操作に及ぶことさえある。
 言い分はある。明日の天気は主婦にとって大問題なのだ。洗濯は大丈夫か。布団は干せるか。お出かけ着を何にするか。下着の選択をどうするか。傘の持参は必要か。聞けばそれなりに理解せざるをえない。それは家内だけの問題でない。主婦であるおばさん共通の関心事である。洗濯や布団の問題は家族の安寧に不可欠な問題でもある。へたに文句をつけようものなら我が身に火の粉が降りかかりかねない。今では家内の天気予報へのこだわりを寛大な気持ちで受け入れる理解ある亭主に変身した。
 おのおの方!ゆめゆめ奥方の天気予報への執着に異議申し立てをなさらぬように。