その後の「取り残された稲穂」2010年11月04日

 四日前の朝の散歩道で「取り残された稲穂」の気になる光景を目にした。中途半端に中断された刈入れ作業の背景を危惧した記事をこのブログに記した。貼付した画像を見たあるブロガーの方から「心配無用!稲の熟れ具合からして、まだ実が入りそう、もうひと踏ん張りみたいですね。11月の稲刈は、昔は普通に見られた光景です」というありがたいコメントを頂いた。おそらく稲作の経験者に違いない。専門知識抜きには書けない内容だった。ブログの持つ情報共有化の効用をあらためて教えられた。影の部分が取りざたされるIT社会の光の部分でもある。
 以来、「取り残された稲穂」のその後が気になっていた。そして今朝の散歩道で新たな展開を目にした。片隅だけだった切り株の地肌スペースが大きく広がり、ハザカケが何重にも連ねられていた。稲刈り作業が再開されたのだ。老夫婦の余生の愉しみだった農作業が一方の病で中断されたという、ありもしない私の想像は杞憂に過ぎなかった。安堵感とコメントを頂いたブロガーさんの慧眼に敬服しながら散歩を終えた。