神戸市北区の古刹を歩いた2010年12月02日

 近所の親しいご夫婦と四人で紅葉狩りを兼ねて散策に出かけた。目的地は、ご主人が以前に下見をしていたという神戸市北区の二カ所の古刹だった。地元の安売り店で昼食用にカップ麺やおつまみを買い込んだ。もちろん缶ビールはリュックに納まっている。
 最初のスポットは大沢町(おおぞうちょう)の光山寺山だった。山の麓の道路脇に車を留め、小春日和の青空の下のゆるやかな山道を歩き始めた。しばらくして目にした光景に見とれた。目前に見事な棚田が広がっていた。なだらかな丘陵に刈入れ後の鱗のような稲田が幾重にも重なりあっていた。
 山道沿いに石造りの祠に二体のお地蔵さんが祀られていた。その先の「光山寺観音道」の道標の右手を10分ばかり進む。お堂の手前に北に向って木の展望台があった。展望台からは三田方面の街並みや山並みが一望できる絶景が広がっていた。すぐ先の観音堂にお参りし境内南の展望台に上がる。ここからは左手から宝塚、三宮、明石、加古川、西脇と300度に近い展望が開けている。大沢町の最高峰293mからの素晴らしい眺望だった。お堂前の案内板に観音堂の建つ光山寺の来歴が記されていた。古くに石峯寺の末寺として創建されたようだ。秀吉の三木城攻めの際の兵火で焼失し江戸時代初めに再建されたが再び火災に見舞われ、平成3年にようやく観音堂が再建されたという。境内一角の大きなヤマモモの下で食事をとった。ご近所さん持参のガスボンベ式携帯用コンロで水を沸かしカップ麺の準備をする。その間、男どもは缶ビールや紙パック酒で至福の時を過ごす。絶好のシチュエーションの下でいただくカップ麺がことのほか美味しい。
 次の目的地に向った。淡河町(おおごちょう)の真言宗の古刹・石峯寺である。すぐ横の駐車場で下車し境内に入る。それほど広くない境内に本堂、薬師堂、三重塔、鐘楼の伽藍が木の茂る丘陵を背景に配置されている。木々の間の赤や黄色の鮮やかな紅葉が目に飛び込む。本堂で参拝し東側の三重塔に回る。大きく広がる朱色の屋根がひと際鮮やかな立派な塔である。塔の裏手の林の中の紅葉を楽しみ本堂南の薬師堂、その下の鐘楼と巡る。そばの案内板に寺の来歴がある。白雉2年(651年)、孝徳天皇の勅願寺として開かれ、745年に薬師堂が、823年に三重塔が建立されたとある。我が山口町ゆかりの孝徳天皇の事績がこの地にも記されていた。
 近隣の街にも様々な観光スポットや史跡が残されていることをあらためて知らされた一日だった。

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