リタイヤ生活と異業種交流会2010年12月18日

 十数年にわたって参加してきた異業種交流会がある。50過ぎの現役時代の最も責任あるポストに在った時期に会が発足し、当初から幹事の一員に名を連ねた。毎月一回の例会が開催され、様々な分野で活躍する講師のスピーチを聞き美味しい料理と旨い酒で懇親を深めた。時に会員自身がスピーチすることもある。私自身は専ら広報担当を自認し得意のHPスキルで会のHPを立上げ例会報告をアナウンスしてきた。ビジネスライクな実利を排し、個性ある会員たちの研鑽と交流を重視した敢えて言えば「異人種交流会」ともいうべき特異なそして魅力的な会である。
 そんな例会が110数回に及び、今曲り角に来ているような気がする。ひとつは代表幹事二名の豊かな人脈で専らカバーしてきた講師選定が徐々に困難になってきた点だ。今ひとつは歴史の積み上げの中でリタイヤを迎えた会員のウェイトが大きくなりつつあることだ。更に講師のスピーチと会食懇親という運営スタイルの是非という本質的な問題もあるのかもしれない。12月の総会に向けて幹事会が開催された。そうした問題点についての議論も交わされた。結論は尚流動的だ。
 リタイヤ後3年近く経過し、個人的にも参加のモチベーション維持が困難になりつつある。会の特性から現役、リタイヤは関係ないという意見もある。その通りかもしれない。・・・が、会社帰りに例会参加が可能な物理的条件がなくなり、例会参加のためだけに夜1時間半をかけて大阪に出かけることのハードル感は徐々に高くなってきた。地域に根ざしたライフスタイルが定着するに従いそれは一層大きくなる。リタイヤ生活の充実感は自身の我がままな意向も含めて拘束感からの離脱とセットだとも思える。自分自身の関わり方についての結論を出さなければならない時がやってきた。