披露宴献立の試食会2011年03月07日

 昨日の朝9時40分に、家内と娘を伴って自宅を出て京都に向った。久々の家族揃ってのお出かけである。京都駅八条口からシャトルバスで二条城向かいの京都全日空ホテルに12時前に着いた。
 ほどなくして婿殿とそのご両親と合流する。二度目の出合いだった。担当のブライダル・コーディネーターらしき若い女性に案内されて一室に入る。今日は、娘の結婚披露宴の献立試食会である。コース料理のそれぞれに二三種類の選択肢がある。出席者が試食しながら順次決めていくという一種のセレモニーと言えなくもない。前菜、ベーカリー、椀物、魚、肉それぞれのメインディッシュ、デザートなどを両家の6人が思い思いに感想を述べながら決めていく。それまでの準備は本人たちがどんどんお膳立てをしてきた。イマドキの挙式は両親の出番は殆どないようだ。その意味では初めて両親たちが参画する手順のヒトコマだった。それは同時に、赤の他人だった二家族が顔を合わせて、些細なことながらも物事を決めていく場である。それぞれの人柄や個性がはからずも出てしまう場面もあり、お互いの理解を深め合う機会ともなっている。
 2時間余りをかけて試食会を終えた。婿殿のご両親とはひとまずお別れし、婿殿の運転する車で北野天満宮に向った。おりしも梅の季節である。天満宮境内の梅林を観賞した後、受験関係者で混雑する拝殿に参拝した。引き続き松尾大社に向った。挙式会場だ。桂川の西側、松尾山を背にして建つ格式高い神社だった。拝殿で参拝後、挙式会場などを遠望する。ホテルで着付けを済ませた娘が駐車場から境内を通り式場に向うという。思わず白無垢の晴れ姿をイメージしてみる。本番ではどんな気持ちで眺めていることだろう。
 婿殿の実家はそこからほど近い場所にある。ご両親のお招きで立ち寄った。居間で地元ならではの上品な桜餅を戴きながらしばらく歓談した。婿殿に送られて京都駅に着いたのは5時過ぎだった。6時45分頃には帰宅した。雨模様の肌寒い初春の一日は、娘の幸せを刻む大切なステップを踏んだ一日でもあった。