術後の定期検診結果と映画鑑賞2011年03月09日

 午前中、大阪市大病院を訪ねた。二週間前に受けた胸部CT検査と全身のPET検査の結果を聞くためだ。4年前に皮膚癌の手術をしたが
5年間は転移による再発の懸念は拭えない。そこでこの間、CT検査は3カ月毎にPET検査は1年毎に受けている。
 若い女医さんの待つ診察室に入る。執刀医は転勤となり、二人目の主治医ということになる。検査報告書を手にした先生の言葉を固唾を呑んで待ちうける。「PET検査も胸部CT検査も特に問題ありませんでした。悪性黒色腫の数値を調べる腫瘍マーカーの結果も基準値内でした。ただ血液検査のγ-GTPの数値が基準値をかなりオーバーしてます。次回も同様な数値が続けば精密検査が必要です」。
 「良かった~ッ」と思わず口にした。γ-GTPはいつもオーバー気味である。その度合いが多少大きいようだ。むしろ問題はその後の女医さんの言葉だった。「もうしわけありませんが、私の担当は今日が最後になります。4月から転勤でその後が経験豊富な男性医師に変わります」。(え~ッ。またですか。折角なじんできて安心感があったのに・・・・)。という内心の想いは口にせず、「そうですか。残念ですね」と返すほかなかった。組織で動く大病院には避けがたい出来事である。
 11時には病院を後にした。4時からの労働委員会関係の会議までを例によってシネマを愉しんだ。選んだのは3DのSFX「ナルニア国物語 第3章」だった。「アバター」で3D作品を処女体験して以来、その美しさに驚いた。もう一度3Dを観たいと思っていたが、その後の3D映画の多くはディズニーアニメが多く選択外だった。ようやく日程と観たい作品が合致した。「ナルニア」を観終えて少し落胆した。映像そのものはアバターほどではなかったがまずまずの美しさだった。問題は中味だ。アバターにみられたようなメッセージがない。単なる冒険物語である。3Dの美しさをもう一度観たいというだけの動機で選んだ愚かしさを自嘲した。