住宅街の盆踊り2011年08月21日

 昨晩は、2000戸を超える新興住宅街の自治会主催の盆踊りだった。自治会の年間最大のイベントで住宅街の中にある小学校の広大な校庭が恒例の会場となる。
 夕方5時前に自宅を出て会場に向った。朝からの曇り空が降ったり止んだりの今日の天気を物語っていた。案の定、徒歩10分ほどの道のりの途中から大粒の雨が降り出した。6時開始の会場は、櫓、提灯、テントなどの準備がすっかり整っていた。降りしきる雨を見上げながら本部席前で自治会長が不安を払しょくするかのように語っていた。「アメダスの予報では今が最悪でこれから雨は止むということです。もちろん中止はしません」。
 開始の時にはすっかり雨は止んでいた。雨模様で出足の鈍かった住民たちも、いつのまにか例年以上の参加者で会場を埋めている。開始前から夜店の営業が始まっている。焼きそば、焼き鳥、ビール、光玩具、くじ、とうもろこし、イカ焼き、フランクフルト、ジュース、輪投げ、チキンナゲットと11ものお店が、地域の六つの団体や自治会の五つの丁目で営業されている。入口近くのテントには社協の敬老席が設けられお年寄りや施設入所者の寛ぎの場となる。
 個人的には黄色のベストを着用して6人の補導委員と一緒に会場を巡回補導することが役割だ。7時半に補導を終えてようやくビールにありつけた。紙コップの生ビール片手に関係する社協や県民交流広場のテントに顔を出し知人たちと雑談した。本部席には副市長をはじめ地元の市会議員、地元の学校関係者、周辺地区の自治会長などの来賓が顔を揃える。面識のある方たちと挨拶を交わし、紹介して頂いた副市長にもミュージカル劇団「希望」立上げをPRし支援をあらためてお願いした。最後は馴染みの社協のテントでビールで盛り上がっている関係者たちと腰を落ち着けて歓談した。
 年々この盆踊りも盛んになっている。新興住宅街でこれほど多くの住民たちが世代を越えて参加し交流する機会は貴重である。いつもは言葉を交わすことの少ない顔見知りどうしが、こういう場面だからこそ歓談できることを身をもって体験した。個人的にも年ごとに関わりを深めている。夜9時、これまで最後までいたことはなかった閉会の場面を初めて目にしながら自宅に向った。