一人暮らしのおじいさんの再出発2011年08月23日

 最寄りの整骨院でマッサージを受けた後、山口センターで開催の山口ホール運営委員会に出席する予定だった。治療が終わった後、会議までたっぷり時間があった。思いついて知人が入所している近くの老人ホームを訪ねることにした。
 3ヶ月ほど前にご近所の一人住まいのおじいさん宅の緊急通報を受けた。通報は民生委員として登録しているものだ。救急車を呼び一緒にかかりつけの病院に付き添った。おじいさんは退院後に山口町内の有料老人ホームに入所された。
 数年前に開設された新しい施設である。玄関の自動ドア前に立ってもドアが開かない。玄関横のブザーを押すとガラス戸の向こうの受付嬢が操作してドアが開いた。セキュリティーもなかなかのものだ。来意を告げるとおじいさんの居室とアクセスが告げられた。玄関先の明るいエントランスホールでは若い女性スタッフたちに囲まれてをお年寄りたちがテーブルを囲んでいた。
 訪問先の6畳ほどの洋室の個室では若い男性がおじいさんをマッサージ中だった。おじいさんは心地良さそうに目を閉じ半ば夢心地の様子だった。緊急入院した頃よりはかなり血色も良い。少し声を大きくして呼びかけた。うっすらと目を開け応答してもらった。嫁いだ娘さんの週毎の見舞いもあるようだ。週2回のマッサージの寛ぎの邪魔になることもはばかられた。気がかりだったご近所の一人暮らしのおじいさんの再出発を確認して居室を辞した。
 ホームから山口センターに向った。道路から一段高い位置に稲田がある。実りをつけた若々しい稲穂がもうお辞儀を始めていた。その先には畑山と丸山のツーショットが曇天の下で並んでいた。私のお気に入りのビュースポットのひとつをカメラにおさめた。