3DのレンタルDVDを視聴した2012年08月20日

 先日、46インチ液晶テレビとブルーレイ・ディスクレコーダーを設置した。最低限の操作方法を習得して、早速3D映画のDVDを借りて視聴することにした。車で数分のところにあるTSUTAYAを10年振り位で訪ねた。膨大な商品棚のどこにどんな3D映画のDVDがあるか分からない。最近は無駄な努力はやめてすぐに店員さんに聞くことにしている。意外と少ない作品からチョイスしたのは「トロン・レガシー」と「パイレーツ・オブ・カビリアン」だった。清算すると入会金300円に7泊8日の旧作DVDレンタル料2本350円で、締めて650円だった。レンタル料は60歳以上は半額だった。予想以上の安さに驚いた。
 自宅のレコーダーにセットし3Dメガネを準備して早速操作開始。ところが一向に画像が映らない。昔のアナログテレビやビデオデッキとは訳が違う。デジタル機器たるもの幾つもの「設定」という名の関門が待ち構えている。加えて手元にはテレビとレコーダーの二つのリモコンがある。使い分けがこんがらがってお手上げ状態となる。おまけに3Dメガネすらも何やら設定が要るようだ。途中で自力再生を断念した。この歳である。この種の機器設定はどだい無理な話だと悟って、サポートセンターに電話した。
 受話器片手に若いお嬢さんの指示に従って操作する。二つのリモコンと15分ばかり格闘してようやくDVDの画像が映された。すぐに3Dメガネをかけてみるが立体に見えない。その旨告げると、メガネの右側フレームの小さな切替スイッチの設定を指示された。切替えた途端に鮮やかな立体画像が浮き上がった。自宅で目にした初めての立体画像に感動しながら、受話器に向って感謝を述べて電話を置いた。ところがイントロ画面が延々と続く。おまけに何やら画面下には帯状の枠に表示されたコメントが張り付いたままである。DVD側の問題かと思い、今度はレンタル店に電話した。若い男性店員がすぐに答えてくれた。「画像が現れた時に『トップメニュー』ボタンを押して、帯状のボックスの『プレイ』ボタンを選択して下さい」とのこと。指示に従って操作するとようやく映像が展開されだした。
 長い道のりだった。多少はできると自負していたIT操作に見事に排除された。年寄りにはデジタル社会への入口はやっぱりハードルが高いと思い知らされた。視聴した3D二作品はそれなりに愉しい世界を運んでくれた。その感想は次回以降に。
 それにしても映画館で観たあの「アバター」の立体画像の美しい映像が迫力こそ劣るものの我が家のリビングで低コストで観られる時代が来たのだと思った。それはまたある種の感動でもあった。