二羽のカワセミを撮りそこなった2012年10月25日

 雨戸を開けると、薄闇にどんより曇った空が垂れこめていた。こんな空模様の日にはいい風景は期待できない。一瞬迷ったが手にしたデジカメを元に戻して早朝ウォーキングに出かけた。これが後で悔いを残すことになろうとはその時は知る由もない。
 有馬川の愛宕橋を過ぎた所の川面が目についた。二つの石のそれぞれに見覚えのある小鳥がとまっていた。二羽のカワセミの初めて見る揃い踏みだった。咄嗟に足を留め見守った。いつもならこの敏感な野鳥は瞬時に飛び去る筈だ。ところが今日は違った。近づいても飛び立たない。30倍ズーム付きのデジカメを持参しなかったことに地団駄踏んだ。やむなくスマホのカメラのシャッターを何度か押した。カワセミらしき姿を納めるのが精一杯だった。チョッとした判断ミスが、二羽のカワセミを鮮やかな画像で一緒に納めるという絶好のチャンスを失った。