名来橋の今昔2013年02月11日

 朝の散歩で修復工事中の名来橋の様子が気になっていた。散歩の度に工事中の経過を眺めていた。両方の袂にフェンスが立ち橋の通行ができなくなった。上部を雨除けのトタンを被った木の欄干が取り払われた。橋の表面を覆っていたコンクリート舗装が除かれた。舗装の下に縦横に組み込まれていたのは丸太の樹だった。文字通りの木橋だったのだ。その丸太もすっかり取り除かれて、今日の名来橋はコンクリートの橋桁だけを残して素っ裸になっていた。
 先日、民生委員の地区協議会の定例会があった。名来橋の工事担当の地元土木会社の代表者でもある同僚民生委員と隣り合わせた。名来橋の話題となった。聞けば、修復前の名来橋も同じ会社で昭和38年に彼の父親の代に架けられたということだ。約50年を経ての今回の工事である。思いついてその当時の写真があれば借りてぜひデータに残しておきたいとお願いした。
 橋にはさまざまの歴史が刻まれている。多くの場合、欄干に刻まれる橋の名前には、その地域の古くから伝わる地名が冠される。施行年月の記録も貴重である。何よりも地元に馴染みの川に架けられた橋の風情は絵になる場合が多い。掲載画像のうち上の1枚は、工事前の木橋の名来橋の風情ある姿である。修復後は「鋼」の橋に変わるようだ。完成後にはどんな姿を見せてくれるのだろう。修復工事を見つめながら名来橋の今昔を想った。

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