「火事ですッ!火事ですッ!」2013年02月27日

 先日、久々に我が家の「かき餅」ができあがった。2階の空き部屋には短冊状の「おかき」がところ狭しと並べられている。乾燥し始めたおかきを少しずつ持ってきて、オーブントースターで焼いて食べている。
 今日も10枚ばかりトースターに入れて適当にタイマースイッチを入れてデスクに向かっていた。しばらくすると焦げ臭い臭いが漂ってきた。慌ててトースター前に行き、前扉を開いた。途端にもうもうたる煙が噴き出し、見る間にキッチン回りにたちこめた。その時だ。突然「火事ですッ!火事ですッ!火事ですッ!火事ですッ!」と緊迫した声が飛び込んできた。キッチンの天井に設置していた家庭用火災報知機が忠実に職務を全うした声だった。すぐに換気扇を最強設定で稼働させ、窓を全開した。繰り返し続ける警告を吊り紐を引っ張ってようやく沈黙させた。
 トースター内では薄いおかきの一片が黒焦げになり、いくつかのおかきの縁が焦げていた。とはいえ多くのおかきは美味しく食べられる状態で生き延びた。
 それにしても、はからずも我が家の防火設備が健全に機能することが証明された。