野鳥三態2013年03月06日

 まだまだ寒さの残る早朝の散歩道だった。貸農園の田圃の杭のテッペンに野鳥が一羽とまっていた。その悠然とした風情に思わずシャッターを切った。ツグミだった。お腹まわりの白黒のまだら模様が丸く膨らんでいた。白い羽に覆われた顔の真ん中の黒ぶちの目元が愛らしい。
 有馬川に抜ける道のそばに竹林が広がっている。ここには雀たちが群れをなして騒いでいた。冬場というのにどの雀も丸々と太っている。山口という半農の町の豊かな稔の恩恵なのだろうか。
 有馬川には少し珍しい野鳥の生態をみかけた。小鴨たちと一羽のコサギが仲良く寄り添って川面の餌をついばんでいた。これほどの近さで群れているのは珍しい。世間を知らない子どもたちの無邪気な振舞いなのだろう。