ウグイスを捉えた2013年03月12日

 3月に入って寒さが緩んだと思っていたら、昨日、今日と再び真冬並みの寒さに包まれた。寒の戻りなのだろう。防寒用のヤッケのフードをかぶって霜に覆われた散歩道を歩いた。
 それでもここのところ春告げ鳥・ウグイスの鳴き声を耳にするようになった。人の気配に極端に敏感な野鳥である。声は聞こえても、その姿をみることはほとんどない。ましてやカメラに収めることは絶望的といってよい。
 有馬川沿いのさくら並木の枝間に黒っぽい野鳥がとまっていた。いつも持参しているデジカメを構え、最大ズームにしてシャッターを切った。自宅に戻りSDカードからPCディスプレイに取り込んだ。ナントさくらの枝にとまっていたのはウグイスだった。デジカメズームの威力を思い知らされるとともに、思わぬ収穫にほくそ笑んだ。
 有馬川土手道の北の端にやってきた。途切れた竹藪の向こうに広がる田圃を白い霜が覆っていた。田圃の先の丘陵の頂きから朝日が顔を出し始めた。美しい逆光の景色を切り取った。