名来橋の架替え工事が終わった2013年03月23日

 1月20日頃から始っていた有馬川に架かる名来橋の架け替え工事が三日ほど前に完了していた。約2ヵ月間、有馬川土手道から名来橋を渡り、名来の旧街道沿いにマクドナルドに向かう散歩コースが変更を余儀なくされていた。
 できあがった真新しい橋梁は、黒い鋼管の欄干で構成されたいかにも現代的な姿を見せていた。橋面もしっかりと黒いアスファルトのような素材で固められていた。いかにも老朽化した橋の補強目的の架け替えという工事目的に叶ったできあがりだと見て取れた。
 ただ一抹の寂しさは拭えない。工事前の周辺では希少だった木造橋のかもしだす風情は望むべくもない。欄干両端の親柱は無くなり、木造の親柱に刻まれていた橋の名称、架橋年月、川の名称架などはどこにも記載がない。橋名にはその地の古来から伝承された地名がつけられることが多い。橋名を読んでその地の歴史を偲んだこともしばしば経験したところである。
 毎朝のように渡る馴染み深い橋が一新されたことが、ある種の寂しさと感慨をもたらした。