さくらの蕾と鴨の遊泳2013年03月25日

 まだ肌寒さの残る早朝の散策だった。有馬川堤のさくら並木の戸惑いの呟きが聞こえそうだ。「温かくなったと思ったら、寒の戻りに見舞われる。三寒四温とはよく言ったものだ。これでは安心して芽吹くわけにもいかない・・・」と。そんなわけで、夙川公園の開花便りを耳にしても、ここ山口のさくらはまだ蕾のままである。西宮市内の南北の気温差を痛感する。
 有馬川堤のさくらの枝ぶりが、まだ固さの残る蕾をつけて川面に腕を伸ばしていた。その向こうで、一羽の鴨が扇型の波紋を引き摺りながらゆっくりと遊泳していた。さくらの蕾と鴨の遊泳・・・。絵になる光景だった。