息子の転職6年後のイタリア褒章旅行2013年03月27日

 先日、携帯に息子からショートメールが入った。「今、成田空港から家に帰っている」とのこと。夫婦で出かけていた8日間のイタリアの旅からの帰国を伝えるメールだった。
 1ヶ月ほど前に、息子から「会社の招待で二人でイタリアに行ってくる」という連絡があった。息子はスイスに本拠を置く製薬会社の日本法人にMR(営業担当)として勤務している。国際法人の本社は、各国法人の業績優秀者を招いて表彰式を行っている。今回、日本法人から息子もそのひとりとして夫婦で招待されたという。イタリアのフィレンツェで開催される表彰式に出席する傍らローマなどの観光もできるようだ。往復の全航空路をビジネスクラスを利用し宿泊ホテルも全て五つ星の豪華ホテルだという。
 息子が卒業以来勤務していた外資系製薬会社から、今の会社に転職したのは6年前だった。ちょうど私の大病が判明し手術・入院の時期と重なった時だった。手術前の主治医の治療方針説明にも立ち会ってくれ、製薬会社のMRとしての知識に大いに助けられたものだ。反面で、30代半ばでの息子の転職を危惧していた。外資系の会社では同じ業界での転職はむしろジョブアップに繋がるというのが息子の弁だったが。その息子が6年後に転職後の会社で表彰旅行の褒章を得たのだから、私の危惧は杞憂だったと喜んだ。
 二人がイタリアを訪問した日は、新たに選ばれたローマ法王の就任式の日だった。8年前に私たち夫婦と娘がイタリアを訪ねた時も2代前の法王の死去の報に接した。ローマ法王の交代時期に、奇しくも親子二代がイタリアに滞在していたという偶然に驚いた。
 帰国連絡に安心したことを伝えるとともに、次の帰省時の土産話を楽しみにしているとメールした。