れんげ畑2013年04月16日

 雲ひとつない青空が広がる穏やかな日和の散歩道だった。有馬川堤のさくら並木を歩いていた。東側の丘陵裾野の田圃の一角が薄いピンクに染まっていた。れんげ畑だった。
 例年、この時期にはあちこちで目にした筈のれんげ畑が、何故か最近見ることが少ない。幼い頃の春の思い出にもピンクのシートは欠かせない。遠くに見えるれんげ畑を間近に見たいと思った。散歩道の土手道を降りて田圃の畦を辿った。
 田起こしまでの束の間の光景なのだろう。一枚の田圃のひと隅に咲き乱れるれんげの群生が鮮やかだった。季節を彩るれんげ草がふる里の思い出を運んできた。