労働委員会6年間の活動実績2014年02月16日

 先日、労働委員会の定例会に出席した際に、事務局に依頼して私が担当した事件の全データを頂いた。自分なりに6年間の活動実績を整理しておきたいと思ったからだ。
 担当した事件の総数は54件である。年間平均担当数は9件となる。その内、不当労働行為か否かを調査し判断する審査事件は41件である。審査事件の内、終結した事件が35件、命令交付準備中が1件、調査中が5件であり、この5件が積み残されて後任委員に引き継がれる。終結した35件の内、17件が命令公布され、11件が審査中に和解に至り、7件が取り下げられた。命令公布された事件の内、全部ないし一部救済されたのが10件、棄却ないし却下されたのが7件である。終結事件の内、労働者委員として深く関わり、和解に至った事件が31%を占める。命令交付された事件の内、何らかの形で救済された事件が59%を占める。
 労働者委員として深く関与して事件を斡旋・調整し和解を目指す調整事件を13件担当した。内、11件が労組と使用者間の集団紛争であり、2件が労働者個人と使用者間の個別紛争である。13件中10件が和解に至り、3件が斡旋打切りになった。77%の解決率はまずまずの結果と思えた。
 以上、今回は6年間のまとめをデータ中心に試みた。あらためて労働者委員としての6年間の個人的な想いを含めた総括を試みたい。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック