薄氷の景色2014年12月03日

 この冬一番の寒波が襲っていた。防寒コートに身を包んで6時半に自宅を出た。 足元の底冷え感と時おり頬を打つ木枯しに身をちじめて歩いた。
 住宅街麓の市民農園の脇道にやってきた。農業用水路の脇に水を張ったポリ容器が置かれている。張りつめた水面を寒波が襲い薄氷化して柄杓を閉じ込めた。この冬初めて見る氷の光景が寒波の襲来を思い知らせた。
 有馬川の土手道の真ん中に水溜りが横たわっていた。水面の氷と路面との間にできた間隙が氷を白く浮かせていた。その童心を誘う光景が、通りすがりの散策者のスニーカーで直後にパリパリと砕かれた。
 薄氷の初氷もまた四季の味付けである。

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