”リタイヤオヤジの居場所づくり懇談会”の想い2014年12月12日

 明後日、”リタイヤオヤジの居場所づくり懇談会”をテーマに男性限定のボランティア交流会を開催する。高齢化が著しい我が町の高齢者を支えるボランティアスタッフを募るための試みである。対象エリアの3千世帯にチラシを配布したが、どれだけの方に来て頂けるか正直自信はない。
 2025年問題を控えて、10年後には我が町も4人に一人は後期高齢者という状況が推定される。行政主導の「在宅介護」の流れの中で在宅ではケアしきれない現実は明らかだ。地域でどれだけカバーできるかが問われる。そのためには地域で2つの課題をクリアしなければならないと思っている。
 ひとつは高齢者を包括的にケアできる環境づくりである。高齢者ケアについて自治会、社協、老人会、ボランティアセンター、民生委員等が組織の枠を超えて連携して取り組める「福祉ネットワーク」づくりを進めている。来春の設立に向けて大枠のメドがついた。
 今ひとつは高齢者ケアをサポートする人材の確保である。お年寄りの困り事支援は高齢化の進展とともにニーズも多様化している。カーボランティアだけでなく家事手伝い、食事手助け、買物代行といった女性向きのニーズや、家具移動、電球交換、住まいや機器の補修、庭の手入れなど男性向きのニーズも増えている。ところが地域には男性のボランティアスタッフが圧倒的に不足している。
 今回の懇談会は、ボランティア登録済の男性と地域活動に関心のある男性を対象にしている。そのほとんどはリタイヤオジサンである。お集まりいただいた皆さんに今すぐボランティアをお願いしようというのではない。まずはこの町で男性ボランティアを募る上での情報や知恵を寄せあおうというものだ。福祉ネット発足後はボランティアセンターと連携して「オジサン限定・地域活動入門講座」を開催したいと思っている。そのためにも今回の懇談会での情報や人脈のネットワークづくりが欠かせない。