地域一斉清掃の朝2014年12月16日

 ”リタイヤオヤジの居場所づくり懇談会”のあった14日の日曜日は、地域一斉清掃の日でもあった。朝9時過ぎに懇談会の会場に向かった。その道すがら、あちこちで目にしたのは地域の住民たちの屋外の大掃除に従事する姿だった。清掃エリアは自宅周辺に限らない。宅地区画外の空地周辺や公道の溝掃除にまで及んでいる。ある地区では所有者が放置したままの宅地の目に余る枯木や雑草を数人のご近所さんたちで刈り取っていた。
 そういえば町の大掃除は子供の頃の記憶にもある。師走の風物詩としてごく当たり前に行われていた。昔ながらの共同体の地域ぐるみの共同作業として欠かせない行事のひとつだった。
 今、目にしているのは新興住宅街の一斉清掃である。寄せ集めの人工の街にも自治会主導でこの行事がキッチリ定着している。ほとんどの住民が自分たちの住む町の大掃除はみんなでやるものということをごく自然に受け入れているのだろう。それは自分たちが育ったどの町でも行われていた日本の良き風習がもたらしたものと思う。
 成熟化と高齢化を迎えた新興住宅街である我が町の新たな共同体づくりが求められている。その土壌がこの町にも息づいていると思った。