めんたいパークに出かけた2015年05月01日

 ご近所さんにめんたい高菜を戴いた。3月中旬に三田にオープンしためんたいパークのお土産とのことだ。以来、行ってみたいと思っていたそのテーマパークに先日10時半頃、家内と一緒にでかけた。
 神戸三田プレミアムアウトレットを車で北に数分のところにある。福岡の明太子の老舗かねふくが運営する明太子だらけのテーマパークである。200台収容の広大な敷地に建つ白い店舗の屋根上には真っ赤な明太子の巨大ユルキャラが乗っかっている。
 入口正面には工場見学ゾーンがあり、明太子の加工風景をガラス越しに見学できる。隣接には有料ゾーンのゲームランドがあるがこちらはパス。メインのフードコーナーに入ると既に行列ができている。明太子の試食をした後、明太子ジャンボおにぎり、ソフトクリーム、明太豚まんなどの即売コーナーに並んだ。おにぎりと豚まんを手に入れた頃には11時半のランチタイムになっていた。コーナーのテーブルで早速味わった。
 明太子おにぎりは、通常のおにぎりの2個分はあるほどの大きさながら380円とやや高め。さすがに中にはぎっしりと明太子が詰まっている。うっすらピンクの豚まん(300円)は皮の部分に明太子が刷り込まれているようだがとりたてて言うことはない。コーナーには明太子と加工品がいっぱい販売されている。明太高菜を3個ばかり購入して店を出た。一度は行ってみたいテーマパークだったが、一度行けば十分なテーマパークでもある。

新名神高速道路工事と風景の激変2015年05月02日

 ゴールデンウィークに入った。毎日が日曜日の生活になっても世間のカレンダーの波は老後スタイルにも押し寄せる。この時期は地域活動も予定はない。出かける予定のない日の早朝散策は遠出することになる。
 有馬川堤を道場町方面に向かっていた。名来神社前の愛宕橋の向こうにみえる風景がいつもと違う。有馬川を横切る名来橋の上に一筋の太い横線が忽然と描かれていた。工事中の新名神高速道路の橋脚にとうとう道路骨格の鉄骨が架けられたのだ。
 その実像を眺めようと隣町まで足を伸ばした。澄み切った青空のキャンパスに黒々とした鉄骨が太い横棒を引いていた。白い縦線の橋脚はそれほど目につかない。高い位置に横たわる鉄骨に嫌でも目を奪われる。新名神高速道路工事が風景を激変させる段階になっとことを思い知らされた。

婿殿のスマホ機種変更のアドバイス2015年05月03日

 昨日の夕方、娘夫婦が帰省した。転勤族の息子夫婦は5月からの転勤で引越し直後とあって今回の帰省は見送りとなった。
 夕食後にITスキルに長けた婿殿に以前から懸案だったスマホの機種変更を相談した。買換え後の料金抑制には使用中のスマホの下取りが必要とのこと。そのためにはデータをパソコンにバックアップしておかねばならない。その辺りになるともうお手上げだ。婿殿にお願いしiTunesのアプリをPCにダウンロードしデータ取り込みまでやってもらった。
 ところで使用中のスマホはiPhone 4s である。今やiPhone 6が販売中で2世代も前の機種である。ただ日常の使用には何ら不便はない。何のために機種変更するのかよく分からない。これについて婿殿いわく、画面サイズが大きく鮮明になるのと処理速度がアップする点だという。音楽を聴いたり画像の取り込みが多い場合はそれも意味があるかもしれないが、私のように通話とネットが中心の使用ではあまり意味がないかもしれない。しかも機種変更に伴って月額使用料が下取りしたとしてもアップするのは避けがたいようだ。年金生活の身にはそれは堪える。
 そこまでの情報を得て、最終的に機種変更は断念した。既に4年近く使用しているアイフォンである。かくなる上は使い倒すしかない。インストールしたiTunesを使って機種変更が避けがたくなった時は自分でバックアップに挑戦してみよう。婿殿のお蔭で懸案だった問題がひとつクリアできた。

我が家にタブレットがやってきた2015年05月04日

 昨晩、帰省中の娘夫婦との食卓を終えた時だ。娘が嬉しい話題を口にした。「お父さんの古希の祝いと誕生日のお祝いにタブレットを買ってあげるワ」。事前に相談していたらしく婿殿もお勧めの機種も提案してくれた。アップルのアイパッド・ミニでサイズもA5サイズ程度で好みの機種だった。
 かねてからパソコン操作を一向に覚えようとしない家内へのいらだちが募っていた。考えてみれば60代後半のオバサンに操作を求める方が無理というものだ。その点、指先スライドや音声入力でほとんどの操作が可能なタブレットはもってこいのツールである。即座に提案をありがたく受け入れた。昨晩の内に、ヨドバシカメラでネット注文してもらった。その現物が今日の夕方にはゆうパックで届けられた。何というスピードだ。
 早速、パッケージを開けてアイパッドの設定に着手した。画面に従って操作をするのだが、中に判断に迷う項目もある。そこは傍にいて婿殿が教えてくれる。あっという間に設定ができた。婿殿のその後のサポートでタブレット入手のメリットを最大限活かしてもらった。スマホで管理していた私のスケジュールをタブレットでも見えるように設定してもらった。従来、私の日々のスケジュールを家内は月初めにスマホのデータを見ながらカレンダーに手書きしていた。今後はタブレットのカレンダーを見ることで代替できるようになる。しかも追加データも入力のたびに更新され、最新情報が分かることになる。
 我が家にやってきたタブレットが、家内も巻き込んで新たな情報環境をもたらした。

焼肉ひまわりの三種盛り2015年05月05日

 昼食を娘夫婦と外食した。神戸市北区八多町のグリーンガーデンモール内にある「焼肉ひまわり」に12時過ぎに着いた。家内が口コミで美味しいという情報で訪ねた初めての店だ。さすがにGW中とあって二組ほど待たされた後、奥まった個室風のテーブルに案内された。
 極上三種盛りランチ(1980円)二人前と三種盛りランチ(1380円)二人前を注文した。それぞれロース、カルビ、ハラミの三種だが肉質が違うとのこと。値段の違いを味比べしようという魂胆だ。最初に普通のお肉を、次に極上を味わった。お肉の柔らかさの違いは歴然としていた。サラダ、味噌汁、お漬物、ご飯が付いているが、八切れほどのお肉ではボリュウム不足の感は免れない。
 昼食を終えて、最寄りの家電量販店に向かい、 娘夫婦に買ってもらったタブレットのカバーケースとタッチペンを購入した。ここでも婿殿のアドバイスに助けられた。

夫婦共通のITツール2015年05月06日

 娘夫婦が、Uターンラッシュを避けて昨晩遅く自宅に戻った。私が床に就いた後、11時半頃に家内の携帯に「着いた」という娘からのメールが届いていた。
 二人が帰った後、我が家には「アイパッドmini」が昨日購入したケースに入って残された。ケース付属のディスプレイ保護フィルムも婿殿の手で気泡も入らずきれいに貼り付けられた。
 娘夫婦の古希を迎える私の誕生日プレゼントだったが、家内にとっても初めて親しめる身近なITツールになりそうだ。ディスプレイが指紋で汚れるのを嫌う家内のリクエストでタッチペンも購入した。トップ画面には娘が設定した家内向けアプリのアイコンが並んでいる。料理レシピサイトの「クックパッド」やお天気ナビの「そら案内」などである。いつも亭主に頼んでいた電車の時刻調べも自分でできるように「乗換案内」も設定した。
 ITオンチの家内がこのタブレットをそこそこに使いこなせれば願ってもないことだ。夫婦の共通ツールが老後の良いコミュニケーション環境を整えてくれそうだ。

初夏の並木道の小さな生命2015年05月07日

 有馬川沿いの散歩道だった。中国道の高架下を目前にしたところで思わず足を止めた。突然、目の前で揺れ動く物体が目に飛び込んだ。ベージュ色の細長い毛虫が身をくねらせていた。道に突き出たさくらの枝から糸を引いてぶら下がっていた。
 気づかなければ目の高さで蠢く毛虫を、出合い頭に顔で受け止めていた筈だ。気味の悪さとともに危機一髪で逃れた安堵感がよぎった。そんな想いに駆られてしばらく毛虫を見つめていた。
 間近に人間様が居ようが居まいが「われ関せず」の振舞いである。触れるものなら触ってみろとほざいているかのようだ。散歩道のどの生き物にもないそのふてぶてしさに逆に愛おしさを覚えてしまった。
3cmほどの小さな生命が初夏の並木道で健気に生きていた。

ネット通販のトラブル体験記2015年05月08日

 リタイア後、しばらくして購入した愛用のバッグがある。キャンバス地のベージュの縦型ショルダーである。かれこれ数年は使い込んでいる。そのバッグがいよいよ使用に耐えがたくなってきた。前面の止め具の穴が緩んでカバーがしばしば止まらない。背面のファスナーで開閉する収納生地の端っこがヨレヨレになって綻んできた。潮時だと判断し、買換え品をネットで探した。
 リタイヤ後、自分の好みにこだわるファッション系の買物がめっきり少なくなった。オシャレして出かける機会が減ったこともある。それ以上に装い等は自分の好みにこだわるよりも連れ合いの選択に任せた方が万事うまくいくというイージーさが大きい。そんな環境下でも日常使用するバッグは、自分の好みにこだわる数少ないアイテムだ。
 早速、キャンバス・メンズバッグでネット検索した。いつも利用している楽天市場ではこれぞというアイテムが見つからない。アマゾンでようやく見つけたのが「S-ZONE メッセンジャーバッグ・メンズ」(6990円)だった。手提げとショルダーの2WAY、ベージュのキャンバス地にこげ茶の本革の縁取り、スリムなA4サイズ用の横型バッグと、好みの条件をほぼ満たした商品だった。4月末に発注し、昨日ようやく商品が届いた。
 梱包を解いて現物を確認した。ほぼイメージ通りのもので納得した筈だった。ところが全体を点検する過程で思わぬトラブルに見舞われた。前面収納のファスナーが裏地を噛んでにっちもさっちもいかなくなった。裏地の縫製が周辺しか施されていないため何かの拍子に簡単に噛んでしまう構造だった。しばらくあれこれ格闘したがどうにもならない。
 やむなくアマゾンの注文履歴サイトから昨晩の内に返品交換処理の入力送信をした。サイトには「出品者による返品の承認待ちのメッセージが表示され「3営業日以内に出品者から連絡がない場合は、Amazonマーケットプレイス保証の申請ができます」というコメントが付されていた。アマゾン側の返品交換についての保証措置が施されているのに少し安堵した。ネット通販でのトラブルは初めてである。これが果たしてどのように処理されるのかそれはそれで興味深い。

久々のおひとり様2015年05月09日

 今朝から家内が実家のある岡山に一泊二日で出かけた。岡山の従妹たちが何十年ぶりかで一堂に会する懇親会に参加するためだ。実家の墓参も兼ねて8時過ぎにマイカーで出発した。
 現役時代から労働委員会委員だった昨年までは、宿泊出張や旅行に出かける際に家内に見送られるのが常だった。ここ二三年になって自分が見送る側に回る機会が訪れるようになった。その立場になってみて、それが妙に落ち着かない気分をもたらすことに気づかされた。マイカーで出かけた事の懸念もさることながら、老後の二人住まいが常態となった今、その連れ合いが丸二日間いないことの座りの悪さがもたらす気分のようだ。
 他方で、家内と四六時中顔を突き合わせている日常からの解放感がないでもない。久々に訪れた独身生活をどんな風に愉しもうかというワクワク感もある。老後の常態となった夫婦二人の日常に時折訪れるおひとり様の時間がちょっとした不安と期待を運んでくる。

高橋克彦著「火怨(北の燿星アテルイ)・下巻」2015年05月10日

 高橋克彦著「火怨・下巻」を読んだ。読み応えのあるズシンと心に響く作品だった。読者は最終的には阿弖流為率いる蝦夷軍が坂上田村麻呂率いる朝廷軍に敗れるという史実を知っている。それだけに哀しい結末を覚悟して読み進むのだが、著者はその悲劇的な結末を感動的な物語に仕立て上げてしまう「。
 史実では阿弖流為軍の敗北の要因は、田村麻呂による蝦夷軍の有力部族への懐柔策が奏功したということのようだ。ところが著者はこれを逆手にとって有力部族たちの離反は、阿弖流為が仕組んだ策であり、それこそが22年の永きにわたる戦さを蝦夷が誇りをもって終結させる戦略だったという展開に置き換える。
 四千にも満たない少数派となった阿弖流為軍が四万の大軍を擁する朝廷軍と最後の一戦に挑む。今や離反した蝦夷の有力部族たちは朝廷側の同盟軍である。阿弖流為軍が強靱で手強い闘いを展開するほどに同盟軍は朝廷軍にとって貴重でかけがえのない存在となる。
 作品は、田村麻呂が、処刑地に晒された阿弖流為と母礼の二人の首級に向かって語りかける場面で最後を迎える。そこで語られる田村麻呂の感動的な述懐は、この物語のテーマを次のような見事な言葉で伝えている。『蝦夷はすでに阿弖流為という神を得ている。阿弖流為の生き様が蝦夷らの道標となる。それは死をも恐れぬ力を与えるはずである。それに対して朝廷にはなにもない。この二十二年の永い戦さは、蝦夷のはじまりとなろう。終わりではない。阿弖流為という男を生むための戦さであった。(略)阿弖流為が蝦夷の道をこの戦さで示し、阿弖流為がこれからの蝦夷たちの目標になっていく。阿弖流為はすべての蝦夷たちの心に宿り、火となって熱く燃やし続けていくのだ』