なにわ会(大阪府労働委員会・現役&OB懇親会)2015年05月28日

 昨晩、大阪府労働委員会の現役委員とOBとの懇親会「なにわ会」が開催された。昨年春に労働者委員の任期を終えたばかりの新人?OBである。まだ顔馴染みの出席者も多い筈ということもあり出席した。
 会場の大阪府立労働センター10階ホールには現役、OBそれぞれ約20名が顔を揃えた。出席の労働者委員OB9名の内6名は任期が重なる面識のあるメンバーだった。公益委員OBの内お二人は任期中に会長を務められ担当事件を通して比較的懇意だった弁護士さんである。
 乾杯の後、そのお二人と言葉を交わした。何といっても共通の話題は都構想否決という住民投票についての感想だった。その背景には橋下大阪市長に対する一連の不当労働行為の申立てが府労委に行われたということがある。
 お一人は、その最初の事件である職員アンケート事件について府労委の実行確保の命令を出した際の会長である。それは、向かうところ敵なしの破竹の勢いだった2012年初旬の橋下市長に初めて発せられた公的なNGでもあった。もうひとりの方は、その直後に会長に就任しその後の一連の申立てを一手に受けることになった方である。その後の一連の申立てはことごとく不当労働行為が認定され救済命令が発せられた。上級審である中労委でも府労委判断の支持が相次いでいる。
 私自身も一連の事件の半数以上を労働者委員として関与した。最初の職員アンケートの実行確保の命令についても意見書でその不当性を訴えた。そんな共通の体験が労働委員会という場を離れても橋下市政の動向についての関心を共有している。労使関係の実態や法的な正当性に照らしても府労委の判断に確信を持っていることでも共有している。それだけに都構想否決という事態にお互いに安堵し合ったことは言うまでもない。

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