ちょい呑みオヤジ会の反響2015年06月01日

 住宅街の中にある介護施設の代表から「ちょい呑みオヤジ会」についての問合せがあった。福祉ネットのオブザーバーでもあり以前から懇意にしている方だ。
 「奥さんを介護している高齢男性が、最近、要支援の認定を受けて奥さんともども施設を利用されるようになった。奥さんの介護の傍ら夕食時の晩酌がたのしみのようだ。ただ一人で呑む侘しい晩酌なのでできればみんなと一緒に呑める機会が欲しいとのことだ。ちょい呑みオヤジ会の話をすると参加したいとのこと。入会等はどうすればよいか」。
 聞けば民生委員の私の担当地区在住の方である。高齢者訪問の際に奥さん介護の事情も訊いていた。面識のある方で事情も承知しているので私から直接連絡することにした。電話越しに話をお聞きし次回のオヤジ会の日程、会場、会費等を伝えた。ぜひ参加したいという口ぶりに、介護疲れのひと時の息抜きを求めるお気持ちが伝わった。
 ちょい呑みオヤジ会も次回で4回目を数え定着してきた。参加者も徐々に増え、前回は16名と会場の大きな円卓を囲める限度の人数である。リタイヤおじさんの地域交流を通して地域活動へのきっかけづくりが趣旨である。酒好きのリタイヤおじさんたちには、機会の少なくなった呑み会の場であるだけでなく地域での新たな居場所になりつつあるようだ。
そうしたニーズに加えて今回の問合わせは、もうひとつの趣旨を気づかされた。奥さんを介護する高齢男性の息抜きの場という点である。現状では男性であれば誰でもウエルカムだが、会場の物理的限界からくる参加者数の問題や参加者ニーズの調整等が問われそうだ。他方でボランティアセンターで有償ボランティアの検討も始まった。具体化に当たってはオヤジ会のメンバーの声も貴重になる。ちょい呑みオヤジ会の存在感が増してきた。

さらば!iPhone4s(最後のワンタッチ)2015年06月02日

 5日前に懸案だったスマホの機種変更をした。iPhone4sからiPhone6
への変更だった。翌日には手こずりながらも無事にデータ移行も完了した。機種変更は手持ち機種の下取りが前提だったのでデータ移行後はソフトバンクショップにiPhone4sを引渡さなければならない。引渡しに当たっては、4sのデータを完全に消去する必要がある。完全に移行できたものの一抹の不安があり消去をためらっていたが、意を決して消去にかかることにした。
 ところがデータ消去の方法はよく分からない。iPad miniの音声入力で「iPhoneのデータ消去の方法は?」と訊ねた。「設定」→「一般」→「リセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」というアンサーが出てきた。4sでその手順に沿ってタッチし最後の「消去」をタッチでさすがに逡巡する。
 4年近く親しんだスマホである。この小さな機器に様々な記述や記録やカスタマイズが詰まっている。それらが次のワンタッチで永遠の別れとなる。ショップに引渡した後、この機器がどう処分されるのかは知る由もない。殺処分となるのか中古スマホとして再生されるのか。いずれにしても私との絆がこのワンタッチで断ち切られる。そんな想いを振り切って最後のワンタッチを実行した。さらば!iPhone4s!
 画面が暗転し再起動画面となり、しばらくして「こんにちは」という新規設定画面が表示された。

初物の破竹の刺身2015年06月03日

 早朝散策で有馬川沿いの竹藪に破竹があちこちで頭出ししているのを見つけた。帰宅後、筍が大好物の家内にその旨を告げると、案の定すぐに乗ってきた。日中の暑さを避けて夕方に夫婦で出かけた。
 破竹は放っておくとあっという間に成長してしまう。元来、筍よりも細身なので大きくなりすぎると食用に適さない。地中から頭を出して間もない30cmほどの太めの破竹が美味しい。そんな破竹を適度に収穫させてもらった。
 家内は台所で早速調理にかかる。皮を剥かれた瑞々しい破竹がお鍋に入れられ、あく抜きを待っていた。その日の夕食には破竹の先端の柔らかい部分を集めたお刺身が登場した。さすが主婦歴45年の技である。素材を生かした初物の破竹に満足した。

早朝散策の立ち話2015年06月04日

 早朝散策を住宅街の中の公園巡りに変えた。七つある公演の内、最も大きい平尻公園にやってきた。グランドを中心に周囲が緑地公園になっており、グランド周りの遊歩道は格好の散歩コースになっている。
 向こうから見覚えのあるおじいさんがやってきた。住宅街の丁目毎にある老人会の会長さんのひとりだった。挨拶を交し合った後、少し立ち話をした。老人会のある会合で福祉ネットについての期待や要望が出されたと聞いていた。声をかけてもらえればいつでも出かけますと伝えた。このコースでの毎日の散歩や毎週火曜日のいきいき体操を欠かさないとのことだ。人一倍健康に気遣った日常を過ごされている83歳の大先輩の人懐こい笑顔を見送った。公園の北側の階段を上がった先の出口にやってきた。さくら並木の合間から神戸市北区の高層ビル群が望めるビューポイントである。
 散歩の終盤に民生委員の担当地区に帰ってきた。ひとり住まいの80代後半のご婦人宅前の歩道でそのおばあちゃんの掃除姿が見えた。挨拶の声掛けをきっかけにここでも立ち話をした。担当地区でもっとも気がかりなおひとりだ。日常の困りごとを訊ねると、息つく間もない話がついて出る。「足が不自由になって病院通いが辛い。徒歩15分ほどの掛かりつけ医院にももっぱら往復2千円の介護タクシーを利用しているが、いつまで続くか。要支援の介護認定でヘルパーさんに来てもらったが、庭の手入れや家具移動などやってほしいことが対象外でやってもらえないもどかしさがある」等々。
 ボランティアセンターでようやく有償ボランティアの検討に着手した。高齢者の日常生活の困りごと支援の環境整備は福祉ネットにとっても欠かせないテーマである。住宅街の散歩道での二つの出会いと立ち話を通してあらためて高齢者支援の取組みを促された。

平日夜の大坂地下鉄車内の風景2015年06月05日

 先日の夕方、大阪府労働委員会の現役・OB懇親会出席のため久々に大阪市内にで出かけた。懇親会を終えて天満橋駅から地下鉄に乗車したのは7時半過ぎだった。
 ほろ酔い気分で混み合った車内の扉付近の吊革に掴まった。一息ついて車内を何気なく見渡してギョッとした。目に入った乗客の全員が同じ動作を繰り広げている。スマホやガラケーを操作しているのだ。
 それにしても何というケータイの普及ぶりだろう。平日の宵の口の都心の地下鉄車内という限定された時空の場面ながらやっぱり異常だ。自分のことは棚上げにしてチャップリン描くところの滑稽で空恐ろしい近未来シーンを思い浮かべてしまった。

クロ-ズアップ現代「老いて 恋して 結ばれて ~超高齢社会の“男と女”~」2015年06月06日

先日、NHKクロ-ズアップ現代「老いて 恋して 結ばれて ~超高齢社会の“男と女”~」を観た。高齢者テーマとした番組にはつい注目し、予約したり録画したりして観てしまう。まして特定テーマの時事問題を真正面から取り上げる特集番組・クロ-ズアップ現代であれば尚更である。
 高齢者の婚活が増えているという。団塊世代たちが高齢者となり高齢の独身男女が拡大していることが背景にある。配偶者との死別や離別による独身化だけでなく独身のまま高齢化を迎える事例も多い。
 番組では高齢者の様々な結びつきの事例を紹介する。中高年対象のお見合いパーティ参加者の男性の多くは団塊世代だという。彼らの多くは20歳位若い年の差婚を望んでいる。気ままな独身生活を続け60を過ぎて婚活に励む開業医は20歳以上年下の女性と手をつなぎ合って喜々としてデートに向かう。70歳前の夫と50歳前の妻は8年前に結ばれ、翌年には長女をもうけ3人暮らしである。高齢男女の結びつきと家族の誕生が新たな高齢者像を描き出す。80代の男性と70代の女性のカップルは、夫の経済力と妻の家事全般のサポートを条件とした利害関係で結ばれている。内縁関係ながら夫は遺産の一部を妻に残すことを約束し妻は終生夫の世話をするという。利害を通した結びつきが愛情でもない新たな絆を生み出しているという。
 超高齢社会を生きる男と女が、新たな結びつきと幸せの形を求めて模索し始めている。「老いて 恋して 結ばれて」という巧みなタイトルが印象的だった。

娘夫婦と「きしもと」の焼肉ランチ2015年06月07日

 週末を利用して金曜の夜遅く娘夫婦がやってきた。昨日の昼食は神戸市北区有野町の焼肉きしもとに夫婦二組で出かけた。1カ月ほど前に同じメンツで神戸市北区八多町の「焼肉ひまわり」でランチしたが、イマイチだった。その折に次の機会には「きしもと」に出かけようと話していた。
 満席を心配したが12時過ぎの店内にお客さんの姿はない。壁際の堀炬燵風のテーブルに案内された。男二人は黒毛和牛のロースランチ(1380円)を注文した。待つほどもなく料理が運ばれた。ボリュウムのあるロースにたっぷり野菜のサラダ、小鉢二品とキムチ、吸い物、お代わり自由のご飯が付いている。テーブル埋め込みの鉄板で焼きあがったロースを口にした。驚くほど柔らかい。230gものボリュウムのハンバーグランチを注文した娘も含めて前回よりも断然美味しいと大満足である。セットメニューの食後のコーヒーを飲みながら息子夫婦が帰省した時にもぜひ連れてこようと思った。
 余談だが、帰宅してiPhone6で撮ったランチ画像をパソコンに取り込もうとした。「デバイス&ドライブ」のこれまでiPhoneアイコンのあったところの「iCloudフォト」アイコンをクリックして驚いた。いつの間にかランチ画像が転送されている。iCloudの設定は前回婿殿がやってくれていた。自宅のPCにiPhone6を近づけると自動的に同期してワイヤレスで転送されるのだ。なるほどこれがiCloudの威力かとちょっぴり感動した。

娘夫婦と有馬川仁木家の和食ランチ2015年06月08日

 昨年秋に有馬川仁木家がステーキダイニングとして再オープンした。ステーキに特化した店で、以前よりワンランクグレーデアップした店舗という狙いのようだった。ところが今年に入ってこの店の半分近くを占めていた空きスペースに新たに和食の店が追加オープンした。ステーキ特化の店での客数に限りがあったのだろう。個人的にも和食なら行ってみようという気があった。
 昨日のランチを帰省中の娘夫婦と前日に続いての外食をここでとった。予約なしの客だったので空きテーブルの最後の客にエントリーされた。
 最もリーズナブルな1800円ランチを注文した。最初に出てくるのは定番の新鮮野菜である。続いて籠もり七品にチーズ入り豆腐の先付、トマト味のソーメン、トーガンやグリーンピースなどの湯葉乗せ、野菜の天麩羅、お吸い物、香物付きご飯と最後にデザートのきなこプリンとドリンクといったお品書きである。ちょっとしたおもてなしコースとしては手ごろで美味しい内容だった。この他ランチには三つばかりのコースメニューがある。2500円のステーキ重ランチなども次の機会にぜひ味わってみたいと思った。
 コース料理は運ばれる合間の間が貴重なのかもしれない。娘夫婦はこの秋に引越しを予定し、賃貸物件を契約済である。同じ滋賀県ながら最寄り駅は現在より7つ大阪よりの「膳所」である。ランチの合間は専ら新たな住いの間取りやら周辺情報で大いに盛り上がった。琵琶湖岸には徒歩10分圏で、すぐ近くには義仲寺などの史跡もある。ランチの後帰宅予定の娘夫婦とのいい懇親のひと時を過ごした。

古希のオヤジの最新IT環境2015年06月09日

 先週末に娘夫婦が帰省していた。婿殿はIT関係のスキルに長けている。1カ月前に帰省した時には私の誕生祝に欲しかったタブレットiPadを贈ってくれた。併せて初期設定等もやってくれた。
 その後、iPadの屋外でのネット接続にはiPhoneの最新機種の変更が必要と分かり悪戦苦闘しながらiPhone4sを6に変更した。そして無事にiPadの屋外ネット接続も自力でクリアした。
 そんな経過の後の娘夫婦の再訪だった。 早速婿殿に経過を報告したら、更に便利なIT環境を提案してくれた。クラウドサービスというインターネット上にデータを保存しパソコンやiPadやIPhoneで自由にアクセスして情報を共有できる環境である。その代表的なクラウドサービスがドロップボックスだという。要するに外出先でiPadから自分のPC内のデータ(例えばエクセルなどで作成した福祉ネット関連の資料など)を自由に閲覧できる。またiPhoneで撮影した画像がPCやiPadに接続可能な環境になると自動的にドロップボックスに転送される。
 その環境をPC、iPhone、iPad上に設定してもらった。PC内のデータをドロップボックスにドロップするとiPhone、iPadのドロップボックスにすぐに転送されている。当然ながらPCでデータ修正すると修正内容もそのまま反映される。何と便利なツールだろう。
 古希を迎えたオヤジが最新のIT環境を手に入れた。

わが街を支える老々サポートの現状2015年06月10日

 先日、月一回の定例ボランティアコーディネーター会議があった。有償ボランティアの実施に向けた検討が主要なテーマだった。そのための資料として現在ボランティアセンターに登録頂いているボランティアの皆さんの集計データを作成し報告した。今年5月に一斉に更新したり新規登録して頂いたボランティアの皆さんの登録カードを集計したものだ。過去一度もこうした集計は行われなかったようだ。
 登録者総数は64名である。対象エリアの高齢者は1500人余りであり比率にして4%強である。絶対数はいかにも少ない。男性16人、女性48人と75%を女性が占め、地域ボランティアを支える女性の貢献ぶりを物語っている。登録者の平均年齢70.4歳という報告があらためて出席者にインパクトをもたらした。かなり高いとは想像したもののそれほどだったのかという印象である。とりわけ男性は76.6歳と女性の68.4歳をかなり上回っている。主要な活動であるカーボランティア12人の平均年齢も67.5歳であり、施設派遣ボランティア35人のそれは70.1歳である。
 高齢化著しい我が町の高齢者を支えるボランティアたちもまた高齢化が進行しているという現実が、あらためて数値で明らかになった。取組むべき課題は明らかである。団塊世代のリタイヤおじさんや子育て卒業おばさんたちのボランティア参加の促進が急務である。カーボランティアや施設派遣といったハードル高目のボランティアだけでなく、家具移動や家事支援等の日常の困り事をサポートする手軽で身近なボランティア提供の枠組みづくりが欠かせない。しかもそれが利用者も提供者も納得できるリーズナブルな有償ボランティアであれば需要・供給共に拡大できるのではないか。
 我が町の地域ぐるみの老々介護の現状を克服すべく困り事支援の有償ボランティアの検討が始まった。