わが街を支える老々サポートの現状2015年06月10日

 先日、月一回の定例ボランティアコーディネーター会議があった。有償ボランティアの実施に向けた検討が主要なテーマだった。そのための資料として現在ボランティアセンターに登録頂いているボランティアの皆さんの集計データを作成し報告した。今年5月に一斉に更新したり新規登録して頂いたボランティアの皆さんの登録カードを集計したものだ。過去一度もこうした集計は行われなかったようだ。
 登録者総数は64名である。対象エリアの高齢者は1500人余りであり比率にして4%強である。絶対数はいかにも少ない。男性16人、女性48人と75%を女性が占め、地域ボランティアを支える女性の貢献ぶりを物語っている。登録者の平均年齢70.4歳という報告があらためて出席者にインパクトをもたらした。かなり高いとは想像したもののそれほどだったのかという印象である。とりわけ男性は76.6歳と女性の68.4歳をかなり上回っている。主要な活動であるカーボランティア12人の平均年齢も67.5歳であり、施設派遣ボランティア35人のそれは70.1歳である。
 高齢化著しい我が町の高齢者を支えるボランティアたちもまた高齢化が進行しているという現実が、あらためて数値で明らかになった。取組むべき課題は明らかである。団塊世代のリタイヤおじさんや子育て卒業おばさんたちのボランティア参加の促進が急務である。カーボランティアや施設派遣といったハードル高目のボランティアだけでなく、家具移動や家事支援等の日常の困り事をサポートする手軽で身近なボランティア提供の枠組みづくりが欠かせない。しかもそれが利用者も提供者も納得できるリーズナブルな有償ボランティアであれば需要・供給共に拡大できるのではないか。
 我が町の地域ぐるみの老々介護の現状を克服すべく困り事支援の有償ボランティアの検討が始まった。