BS日テレ「久米書店~ヨク分かる!話題の一冊~(資本主義の終焉と歴史の危機)」2015年06月24日

 新聞のテレビ番組表をみていて気になる文字を目にした。「水野和夫・資本主義の終焉と歴史の危機」という文字である。1年ほど前に読了し、感銘してこのブログでも8回に渡って記事にした本のタイトルだ。http://ahidaka.asablo.jp/blog/2014/08/31/ それがテレビ番組で取り上げられたことにちょっとした驚きを覚えた。録画しておいた番組を観終えた。
 その初めて観た「久米書店~ヨク分かる!話題の一冊~」という番組は、BS日テレで昨年4月から毎週日曜日の夕方に放送されている情報番組だった。久米宏と壇蜜という異色コンビが司会する番組で、話題の本を取り上げ著者をゲストにトークを繰り広げるという番組である。
 著作「資本主義の終焉と歴史の危機」は、2014年ベスト経済書第1位に選ばれたという。そのこと自体が驚きだったし、日本の経済人たちも捨てたもんではないなと思った。経済人たちにとっては決して歓迎すべき内容ではない筈の著作がそれほどにも読まれたということが素直に嬉しかった。
 著者の水野氏をテレビで見るのも初めてだった。話の内容は著作を分かりやすく解説したもので、特段目新しさはない。それでも著作を読む以上に視聴者に与える影響は大きかった筈だ。それにしても露骨に政権寄りの報道姿勢を貫く日本テレビ系列の番組でこうした内容が放映されたことも驚きに追い打ちをかけた。