それってヤバくない?2015年08月08日

 うだるような暑さの昼過ぎだ。インターフォンがコールされて室内モニターを覗いた。作業着姿の茶髪の若い男性の顔がクローズアップした。後ろに少し年上の男性の姿も見える。インタフォン越しに下記のようなやりとりをした。
 「ご近所の○○さんの下水処理工事をしているものですが。工事後に同じ下水管ご利用のご近所さんから悪臭がするという苦情がありましたのでその予防処置をさせてもらえませんか」「何をするん?」「家周りの下水のマンホールを開けて防臭剤を入れさせて下さい」「エ~ッ!薬を投入するって?」「同じ下水管のご近所さんにもお願いしてますし・・・」「もしそれをせんかったらどうなるんや?」「悪臭が発生する可能性があるだけですが・・・」「そんなら何もせんでもええわ。お断り!」。二人はこだわる風もなくアッサリ次の訪問先に向かった。
 なんとなく怪しげな話の気配があった。直感的に「それってヤバくない?」と思った。実際にはまっとうな業者なのかもしれない。ただ見知らぬ業者が下水口から薬を投入するなどという話をおいそれとOKできるわけがない。
 民生委員の立場からご近所さんの対応が気になった。幸いご近所にはおられないが、ひとり住まいのおばあさん宅などでは善意と信じてOKされる懸念もある。そんな心配もあってご近所の同年輩の主婦のお宅に電話した。「ウチにも来たけど、いかにもウサン臭かったので、結構ですとすぐにインタフォン越しに断った」とのこと。結構!結構!皆さんなかなかタフでしたたかである。