善意の日のつどい?2016年06月03日

 西宮市社会福祉協議会(市社協)主催の「善意の日のつどい」という催しがあった。社協の各分区にも一定人数の参加要請がある。従来、イマイチよく趣旨の分からないこともありパスさせて頂いていた。今年は分区長という立場になりパスするわけにはいかない。三役のご婦人方と一緒に会場のフレンテホールに出かけた。
 会場をほぼ満席の参加者が埋めていた。舞台上には市や市社協幹部と並んで市社協副理事長である前分区長の姿も見える。式典が始まった。市社協理事長の挨拶の後、地域福祉活動功労者、留守家庭児童対策事業功労者、社会福祉施設等優良職員、ボランティア活動功労者等の表彰者の市長表彰が行われた。それぞれの分野で概ね10年以上務めた人たちが対象のようだ。
 個人的には行政による表彰のたぐいは従来から関心がなかったし、どちらかと言えば距離を置きたいというスタンスだった。通常5年・10年といった節目の勤続が基準であり、地域組織の役職者の表彰へのこだわりが長期在任の弊害をもたらしている懸念も否定できない。
 今回、この催しに参加して幾分スタンスの修正を迫られた。地域活動やボランティア活動を黙々と続けている方も多い。そうした皆さんに地域が支えられている現実もある。他方で人は「他人から認められたい、褒められたいという承認欲求」がある。この催しは地道なボランティア活動を担っている皆さんへの励みになる面もある。
 新たな環境に身を置いてみてあらためて学ばされることがある。物事を一面的に捉えず裏表や多面的な見方をすることの大切さを学んだ。