散歩道は初夏の装い2016年06月04日

 ウグイスの鳴き声で目を覚ました。この時期の早朝4時過ぎはもう夜明けを迎えていた。いつものように6時に自宅を出て朝のウォーキングに出かけた。
 快晴の初夏の幾分冷気を含んだ爽やかな空気が心地よい。住宅街を縁どるさくら並木の緑の葉っぱの重なりの中に鮮やかな朱色が点在している。実りきることのないさくらんぼうが健気に今を息づいていた。
 名来橋袂を東に折れて旧丹波街道合流地に向かった。お目当ての風景があった。旧街道の手前から北に向かって道場方面を望むと、すぐ前の棚田はみずみずしい水田に変貌していた。このスポットの最も美しい季節を目に焼き付けた。
 有馬川土手道に戻り名来橋の北側の竹藪沿いに歩く。季節の風物を目にした。竹笹の枯れ葉に覆われた地表から生まれたばかりの破竹が頭を出している。竹藪に溶け込んだ若竹の命の息吹が伝わってくる。
 道場町平田の畦道を歩いた。水田とその向こうの平田薬師堂、さらにその向こうの新名神道路の橋脚落下現場が遠望できる。大事故の風景すらも初夏の装いの中に韜晦している。

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