新興住宅地の盆踊りの行末2016年06月05日

 2千世帯近い新興住宅地である我が町の盆踊り実行委員会に初めて出席した。自治会役員と模擬店出店の関係団体代表等、23名が参加した。
 今年で31回目を迎える盆踊りである。毎年、住宅街の中にある小学校の校庭で開催される。缶ビールや焼き鳥などの模擬店もあり、日頃は馴染みの薄い新興住宅街の住民同士が胸襟を開いて交流できる貴重な機会でもある。社協がお世話をする敬老席でも缶ビールを片手に年に一度のこの場での再会を愉しみあうお年寄りも多い。
 ところが今年は学校側の要請で盆踊りでの飲酒が禁止となった。校庭での飲酒を控える旨の行政サイドの指導があったようだ。永年続けられた盆踊りで飲酒に伴うトラブルは起こっていない。むしろ校庭を盆踊り会場に提供することで果たした開かれた学校の地域の潤滑機能への貢献を評価したい。画一的でお役所風の視点での飲酒禁止が盆踊りの魅力のひとつを喪失し、住民の参加意欲を抑制しかねないことを憂慮した。
 開発後30数年を経て住宅街の高齢化が著しい。31回目の盆踊りの実行委員会で盆踊りの在り方等についての様々な意見があった。少子・高齢化で子どもたちの参加も減少化している。反面、この町を故郷に育った子どもたちの多くが成人して巣立っていった。盆踊りは彼らが帰省し、同級生たちや幼なじみたちが再会できる貴重な機会にもなる筈だ。会場の一角に同窓会コーナー等を設けて再会を支援する仕掛けはできないか。彼らの子どもたち(住民の孫たち)も一緒に集い合う三世代交流のふるさとイベントを夢想した。

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