福祉ネット総会準備の「悪い癖」2016年06月11日

 福祉ネット北六甲の総会前日である。ここ一カ月ほどは総会準備に物理的にも精神的にもエネルギーを費やした。日程設定からつまづいた。日程を役員会で決定した直後に、同じ小学校区のスポーツ21主催の運動会が開催されるという情報が伝わった。当初は対象とする年層の違いから出席代議員への影響は少ないのではと期待したが、出欠返信の状況から委任状が多く、かなりの方の重複があることがわかった。個別の出席要請を重ねて何とか定数の半分位の出席のメドがついた。一般の参加者も山口地区の民生委員等の福祉関係の知人を中心に声掛けさせて頂いた。
 6団体の寄合い世帯である福祉ネットには事務局スタッフはいない。中心的な組織である社協分区執行員会のカバーはあるものの、実務の大半は事務局長である私が担当する他はない。総会と福祉フォーラムのチラシ作成、議案書作成、会場手配、福祉フォーラムの講師選定と依頼、代議員案内状と出席代議員の確定、代議員証作成、来賓案内状と出席確認、司会者と総会議長の進行シナリオの作成と打合せ、会場舞台看板の作成等多岐にわたる。幸い昨年の設立総会でそのほとんどのフォーマットがデータとして自分のPCに保存されている。本来、12名の福祉ネット役員間で分担すべきだと思うが、昨年データを修正しながら処理する方が手っ取り早い。頻度の高いイベントならそうも言ってられないが、年に1度のことである。結局、ほとんどを自分でやってしまった。
 ドラマ『相棒』の杉下右京ではないが、なんでもひっかぶってしまうのが私の「悪い癖」と、反省しきりである。

福祉ネット第二回総会の参加者の顔ぶれと反省2016年06月12日

 昨日の午後、福祉ネット第二回総会を迎えた。山口ホールの広い会場にどれだけの参加者を迎えられるか懸念していた。同じ時間帯に小学校区の運動会が開催されていた。参加者の内、総会代議員の運動会参加との重複がかなりある。
 蓋を開けると参加者総数は昨年の設立総会の120人を25人下回る95人だった。増減の内訳は代議員18名減、来賓・オブザーバー・アドバイザーの関係者1人増、一般参加者8人減である。代議員の減少幅の大きさは運動会の影響もあるが、自治会、福寿会(老人会)へのアナウンス不足も大きい。ちなみに社協分区は1人増である。
 特に自治会は昨年の代議員である班長が全員入れ替わった直後で、福祉ネットの認知度はゼロに近く12名もの減少だった。総会当日の夜に6月の班長会議があり社協・福祉ネットの説明の機会を得た。高齢化した住宅街の実態を中心とした15分ほどの説明に高齢者も多い班長たちからの確かな手応えを感じた。来年度は何としても総会前の5月の班長会議での説明が必要だ。
 参加者の収穫もあった。昨年はゼロだった一般参加の民生委員関係者が9人もあった。山口地区から6人、南部西宮から2人、市の事務局1人である。地域の高齢化問題に関わる民生委員の役割は大きい。高齢化問題は山口地区共通のテーマである。新興住宅街である北六甲台分区の取組みが先行しているが山口分区でも地区ネットワーク会議機能の導入が着手された。今後の連携をはかる上で参加頂いた山口地区民生委員の皆さんに期待したい。

第2回福祉フォーラム!テーマは「在宅ケア」2016年06月13日

 一昨日の福祉ネット北六甲第二回総会の後、社協北六甲台分区との共催で福祉フォーラムを開催した。福祉ネットでは毎年総会後に福祉フォーラムを開催し、時節に応じた高齢者福祉に関わるテーマについて地域で問題意識を共有することにしている。
 設立総会の「住民主体の地域包括ケアシステム」のテーマに続き、今回は「知っててほしい在宅ケア~地域で暮らすために~」をテーマに、訪問看護センター明和の中島淳美看護師主任に講演をお願いした。
 14時40分から1時間半余り、豊富な訪問看護の体験に裏付けられた在宅介護の現状、留意点、助言がパワーポイント画像を交えてたっぷり語られた。端的に言えば、終末期医療も含めて在宅ケアという選択肢の前向きな検討の提案ということになる。それは病院や施設での看取りを想定していただろう多くの受講者にあらためて在宅ケアの現実的な選択を考えさせられた筈である。
 講師が体験した在宅でのケアや看取りの様々な事例が紹介された。介護の苛酷さだけでない肉親とよりそいながら終末期を過ごすことのかけがえのない体験も語られた。もちろんきれいごとでは済まされない苛酷さもあるに違いない。それでも在宅での介護や終末期医療は多くの当事者の願いでもある。講師はそのことを現実的なテーマとして聴衆に一石を投じた筈である。福祉ネットがそのために地域で何を支援できるか。あらためてそのことを胸に刻んだ。

久々の中学クラス会2016年06月14日

 中学時代のクラス会に参加した。3年4組のいつものメンバー13人が姫路城近くの料理屋さんに集まった。3年前に学年の同窓会が開催された時、同じテーブルを囲んだクラス仲間たちでクラス会開催を約束した。以降、不定期に何度か開催され、今回は1年3カ月ぶりの久々の開催だった。
 乾杯の後は各自で会食しながら自由に懇親する。その後席を移して思い思いに旧交を温める。郷里を離れて50年近い。ふるさとの消息を知る機会も極めて稀である。このクラス会がその貴重な場となる。昨年は常連メンバーのひとりが亡くなった。幼なじみたちの訃報を耳にすることも多くなった。今はなくなった懐かしい英語塾の話題に盛り上がったりもする。
 あっという間に2時間半ばかりが過ぎてお開きになった。最後に久々に集合写真を撮った。女性6人男性6人の星霜を経たいい笑顔が並んでいる。ほとんどの参加者が二次会に繰り出すようだ。夕方に人と会う予定があり、後ろ髪を引かれながら帰路に就いた。

早朝の散歩道の夫婦の会話2016年06月15日

我が家の「あれから40年」が本格的にスタートして1週間が過ぎた。夫婦二人の暮らしぶりに特段の変化はない。私は民生委員、社協分区役員、福祉ネット事務局等の地域活動の予定をこなす日々が多い。家内はご近所さんたちとのおしゃべりやお買物にいそいそと出かける毎日だ。
 起床に時間差があり朝食は相変わらずひとりで済ますし、昼食も家内のお出かけ頻度の多さでこれまたひとりが多い。さすがに夕食は家内の手料理をありがたく頂いている。時にコープお取り寄せの手抜きの冷凍総菜が食卓に登場するが特段注文をつけるほどのこともない。
 大きな変化と言えば、早朝散策に二人で出かけるようになったことか。朝6時過ぎから自宅を出て有馬川土手道を北に向かい突き当りを折り返すコースがほぼ定着している。折り返した後、名来神社たもとの愛宕橋で別れる。私は国道176号線に出て南に向かい、いつものようにマクドナルドのモーニングコーヒー片手に20分ばかりを読書をして過ごす。家内はそのまま土手道を辿り自宅に向かう。
 この散歩道が夫婦の会話の貴重な時間になりつつある。自宅で顔を突き合わせている時は不思議と会話らしきものはない。夕食の時ぐらいだがせいぜい15分程度では会話も知れている。散歩道では少なくとも30分は横に並んで一緒に歩く。いやでも会話する他はない。健康維持と夫婦関係維持の上で散歩道の効用は大きい。

花ちゃんがやってきた2016年06月16日

 昨日、20日ぶりに花ちゃんと再会した。里帰り出産でお世話になった地元の病院の7カ月検診受診のためだ。西宮市の本庁で会合があったため家内がひとりで大津まで迎えに行った。先に帰宅した私が待ち受ける我が家に3時半頃に花ちゃんがようやく姿を現わした。
 日々のFaceTimeで娘から花ちゃんの人見知りが激しくなったと聞いていた。母ちゃん以外の人が抱っこするとすぐにギャン泣きするようだ。父ちゃんと言えども例外ではない。ましてやじいちゃんなら尚更だという。
 そんな事前情報を耳にしていたので、リビングのソファーで娘に抱っこされた花ちゃんをおそるおそる近づいた。色んなあやし言葉でご機嫌を伺った。キョトンとした顔つきが口角を上げて満面の笑みに変貌した。なんやご機嫌やないか。しばらくそんなやりとりをして、頃は良しとばかり娘の手からそっと花ちゃんを受け取った。途端に顔をしかめて泣き顔になった。口元を歪めて泣き出した。その泣き声が一気に加速しギャン泣きに変わった。ヤッパリ。ショックだった。生後3カ月半の頃まであれほどなついていたではないかという内心の自負が木っ端みじんに砕かれた。
 それでもフロアに移った花ちゃんの成長ぶりに目を細めた。両手両足を床に着けて四つん這いで歩きそうなポーズをとる(ポーズだけである)。片膝を立ててじっと周囲を眺めたりする。目を合わせると顔をくしゃくしゃにして笑顔を見せる。日曜の朝までの4日間ばかりの花ちゃんとの至福のひと時が始まった。

在宅医との懇談(怪我の功名)2016年06月17日

 持病の腰痛が再発した。朝起きた時に左の腰に鈍痛が走った。デスクワークを終えて立ち上がろうとすると足の力が抜けるような感覚に襲われた。2~3年位の周期で見舞われる持病が始まったと思った。
 昨年5月に地域のかかりつけ医として「山口町おかざきクリニック」が開業した。頭痛や腰痛などのペインクリニックが専門のようだが一般内科も診てもらえる。何よりも山口では唯一の在宅医療を行ってもらえる医院である。そんな背景もあって福祉ネット北六甲の立場からもコンタクトを取った。その結果、院長の岡崎医師のアドバイザー就任の同意を得て先日の第二回総会にも出席して頂いた。
 そんな経過もあって昨日の朝一番におかざきクリニックを訪ねて再発した腰痛を診てもらった。症状を説明しレントゲンを撮ってもらう。脊椎等に異常はなく筋肉系の痛みではないかとの見立てだった。併せて気にかかっていた血糖値も検査してもらった。自宅の血糖値検査機で計った最新数値は230で基準値をはるかに越えていた。クリニックでの結果は88という正常値内でひとまず安堵した。
 受診後、2階のリハビリスペースでマシンやウォーターベッドで軽くストレッチやマッサージを受けた後、岡崎医師と福祉ネット関連の懇談をした。福祉ネットの今年の最大のテーマは在宅ケアである。在宅ケアに関わる訪問診療、訪問看護、訪問介護の情報やネットワークの環境整備は欠かせない。そのベースとなる訪問診療についてかなり突っ込んだ懇談ができた。持病の再発という事態を福祉ネットの環境整備に結びつけらた。怪我の功名とはこのことか。

大型犬と初体面した花ちゃん2016年06月18日

 花ちゃんがやってきて四日目を迎えた。出産病院の7カ月検診も特に問題なく終えた。身長も体重も順調に増えている。日々の過し方も元気いっぱいだ。
 いつもの風景と違う環境で好奇心を剥き出しにして這いずり回る。いつもの自宅よりも広いリビングのフローリングを猛ダッシュで摺り這いする。じいちゃんのデスクチェアのステンレスの脚がお気に入りだ。目を離すとシャブっていたりする。折畳んだチラシを両手で持ってジッと眺めている様子は読書しているかのようだ。かと思えば何かの拍子に突然ギャン泣きを始める。その怖いもの知らずの傍若無人な振舞いの果てにすやすやと眠りこける様子をじいちゃんは愛おしく眺めるばかりだ。。
 今朝、ご近所さんに犬の散歩がてらに畑の野菜を持参して頂いた。応対していた家内が玄関先から花ちゃんを呼んでいる。ラブラトールの大型犬を花ちゃんに見せようという魂胆だ。家族全員で花ちゃんと大型犬の初対面風景に固唾をのんだ。花ちゃんは不思議そうな顔をするものの全く怖がらない。老犬のラブラトールの方が腰を引いて嫌がっている。飼い主曰く、子供が苦手なのだそうだ。見知らぬ幼児との対面にしぶしぶ付き合わされた後、老犬は飼い主を引っ張るように一目散に帰って行った。

福祉ネット役員会と歓送迎会2016年06月19日

 福祉ネット北六甲の第2回総会の一週間後の昨日、今期の第一回役員会を開催した。テーマは「第2回総会のまとめと反省」「広報紙第3号(総会報告)の校正」「オブザーバー・アドバイザー懇談会の開催」の3点だった。
 総会のまとめと反省では様々な意見が噴出した。総会と福祉フォーラムの在り方を巡る意見だった。出された意見はそれぞれに一理ある。手探りで始めて2回目の総会&フォーラムだった。その結果、問題点や課題も見えてきた。次回の開催に向けてあらためて再検討したいと思った。
 12時に役員会を終えていったん解散し、17時に最寄りのカフェに再集合した。12名の役員の内3名が退任し、6名が新任された。新旧役員の歓送迎会を兼ねた懇親会だった。参加者全員から自己紹介を兼ねて経歴や福祉ネットへの想いなどを語ってもらった。役員会ではうかがいしれない一面を垣間見た2時間余りの懇親会だった。

3回目のつどい場”あん”2016年06月20日

 我が町にオープンした3回目のつどい場”あん”に参加した。今回は3人の方をお誘いした。奥さんが認知症で施設入所の80代の男性、奥さんに先立たれ息子さん家族と同居中の80代の男性、奥さんを介護中の60代の男性である。内お二人は民生委員の担当地区在住のご近所さんである。11時過ぎにご近所さんお二人をマイカーでお誘いし会場のお宅に伺った。
 今回の参加者は、介護者やおひとり住まいの高齢者などの当事者が4人、ケアマネジャーや看護師などの専門職4人、主宰者家族やボランティアスタッフ5人、スタッフの子どもたち4人の計17人だった。
 毎回、主宰者のご主人が得意の調理の腕を振るって豊富な品数の料理をバイキング方式で提供して貰える。美味しい料理をいただきながら大人たちが自由に歓談した。話題はやっぱり介護や認知症ケアなどが中心になる。先頃NHKで放映された若年性認知症の妻を介護する夫の様子を伝える番組が話題になった。いい番組だったとの感想に、認知症の配偶者の介護経験者から「あれはきれいごと過ぎる。現実の介護はあんなものではない」との声があがった。症状によっても違うだろうが確かに介護の実態はもっと苛酷なものだろうと頷くばかりだった。
 つどい場”あん”も回を追うごとに当初の趣旨に適った運営が定着しつつあるように思えた。