ご近所さんの初七日お参り2016年07月28日

 一週間ほど前に民生委員の担当地区の高齢世帯のご主人が亡くなった。すぐご近所でもあり比較的懇意にしていた方だった。奥さんからの依頼があり、自宅で営まれた通夜、葬儀の受付のお手伝いをした。
 おひとり住まいとなった奥さんの今後が気になったこともあり、初七日のお参りをした。祭壇の遺影にお参りをした後、奥さんと懇談した。気落ちした様子もなくいたってお元気そうだ。故人が亡くなる前の入院生活でひとり住まいの免疫はできているとのこと。「精神的には何も問題ないし、健康面でも既に要支援1の介護認定も受けている」と、気がかりだったことを伝えて頂いた。
 私が「自宅葬の良さをあらためて教えてもらった」と先日の会葬の感想を漏らすと、我が意を得たりとばかりに「そう言ってもらうとほんとに嬉しい」と返された。「自宅葬はお父さんの希望だったんです。晩年に庭先から見えるご近所さんの姿に挨拶を交し合っていた。そんなご近所さんに見送ってほしいと常々言ってましたから」。
 民生委員の役割の重要なことは、気がかりなご近所さんからいざという時に声をかけてもらえるかということではないか。それには日頃のお付合いによるつながりが欠かせない。かといって何もない時にお訪ねするのも気が引けるし、訪ねられる方も身構えてしまう。初七日のお参りといった自然なお付合いの積み重ねが大切ではないだろうか。