膳所・茶臼山古墳の早朝散策2016年08月01日

 一泊二日で花ちゃんちを訪ねた二日目の早朝である。5時半に目覚めて例によって早朝散策に出かけた。前回訪問した時にぜひ訪ねてみたい史跡があった。大津市膳所の茶臼山古墳である。
 マンションから真南に向かって30分ばかりのところに茶臼山公園がある。小高い茶臼山を整備した一角に「史跡茶臼山古墳」の石碑の立つ丘陵があった。丘陵の頂きには木製のテーブルやイスが設置され、琵琶湖の水面が望める。県下二番目の規模を持つ前方後円墳である。
 もうひとつの小茶臼山古墳に向かうためスマホのマップを確認していた時だ。向こうからやってきた散歩途中のおじいさんから声をかけられた。「ポケモンは見つかったか?」。一瞬わけが分からなかったが、すぐに今話題のポケモンGOに嵌っているオヤジに間違われたのだと気づいた。70を超えた髭面オヤジがポケモンでもないだろうにと思いながら「古墳目当てにやってきたんです」と返した。それにしてもこの大津市膳所辺りの若々しい風土に驚いた。80代とおぼしきじいちゃんがポケモンブームをキャッチし話題にするのだから。我が山口町ではありえない光景である。
 公園を更に南に行くとグラウンドがありその隅に「史跡小茶臼山古墳」の石碑が立っていた。道路を隔てた先の山林に小茶臼山古墳の円墳があるようだが、案内看板でそれと知るばかりである。公園は絶好の散歩コースになっているようだ。大勢の市民が早朝散策を楽しんでいる。娘夫婦の住まいがなければ訪れることのない史跡を後にした。