降圧剤減量の効果2016年09月09日

 6年前に健康診断で血圧が上153、下101という数値が判明し高血圧と診断された。最寄りのかかりつけ医で1日2錠の降圧剤を処方してもらい服用を続けた。その後、血圧は順調に下がり直近半年の平均値は132/71と70代男性の正常値146/80を大きく下回った。
 これまでならそのままにしているのだが、最近在宅ケア関係の書籍を読むにつれ投薬の副作用の懸念を気にするようになった。投薬中止とまでは言わないまでも減量という選択肢はあると思った。そこで2カ月前の処方時にかかりつけ医に2錠の処方の1錠への減量を依頼した。医師は消極的ながら2カ月後の数値によっては元に戻すことを前提に了承した。
 その後2カ月間、1日1錠の減量服用を続けた。この2カ月間の平均値は135/75という結果で多少上昇したものの依然として70代男性の正常値を大きく下回っている。昨日、錠剤処方のためかかりつけ医を訪ねプリントした集計データを見せて 結果を伝えた。もちろん錠剤服用の減量が継続されることになった。
 かかりつけ医にとっても良い経験だったのではないか。ネット社会が浸透し高齢者と言えども様々な情報を入手できる時代になった。物言わぬ患者が徐々に多くの情報を身に着けた患者になりつつある。開業医も日々研鑽が求められる。地域医療にとって身近なかかりつけ医は貴重な存在である。それだけに患者自身がかかりつけ医を育てるという姿勢で診察を受けることも必要ではあるまいか。

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