市の特定健診についてのご近所さんの怒り2016年09月12日

 ご近所の奥さんの市の特定健診についての怒りの声を聞いた。民生委員の高齢者実態把握調査の対象の方である。怒りの内容は健診申込の予約が取れなかったことだ。以前にも定員オーバーで予約できなかった経験があり、今回は朝9時の予約受付と同時に電話したが、話し中のコール音ばかりで何度かけても通じない。1時間半ばかり頑張ったが通じず、一旦あきらめて12時前に再度電話した。ところがその時は「定員いっぱいになったので締切った」とのことだ。
 あらためて手許にあった特定健診の案内チラシを読み返すと、予約のところに「定員150名(先着順)※定員に達し次第、締切ります」とある。山口・北六甲台・船坂が対象エリアの山口地区の健診である。40歳~69歳の有料健診と70歳以上の無料健診の受診希望者が対象である。対象地区の人口は17,500人で、主な受診対象者である70歳以上の在住者は約2,600人程度と思われる。70歳未満の有料健診希望者も考慮すれば150人の定員はいかにも少ない。
 高齢化に伴う医療費負担の増大を少しでも抑制すべく行政は高齢者健診の促進を積極的に進めている。この健診でも70歳以上の対象者には個別に案内書の郵送をしているのもそのあらわれである。一方でそうした案内をしながら他方では少ない定員であっという間に締切られてしまうという矛盾がある。その後、何人かの高齢者からも定員締切りで予約できなかったという苦情の声を聞いた。
 民生委員の役割には高齢者の困り事や不満・批判を行政に伝えるという点がある。この問題の民生委員として果たすべき役割に思い至った。