名古山墓参とご当地グルメ2016年09月11日

 早目のお彼岸の墓参りに出かけた。実家の墓は姫路の名古山霊園にある。朝9時過ぎに墓前に到着した。空地だった隣接の墓地には真新しい墓が建っている。周辺の墓地でも墓の建立が相次いでいるように見えた。超高齢社会を迎えて多死社会が現実化しているのだろうか。墓掃除を済ませて墓前でお参りし、10時前に霊園を後にした。
 墓参の際には、姫路駅前のお店で昼食をして帰るのが常である。前回の5月の墓参ではあなご料理を味わった後、JR姫路駅構内の「ピオレ姫路おみやげ館」内の「播州うまいもん処」を目にした。「加古川かつめし」「播州骨付鶏」「姫路おでん」などの播州を代表するご当地グルメ5店舗が軒を連ねていた。次回はぜひここで食べていこうと思っていた。
 JR姫路駅南口東端にある第2ジャンボパーキングに駐車し駅構内に向かった。播州うまいもん処の開店まで構内のショッピングゾーンで過ごした後、11時過ぎに「加古川かつめし亭」のカウンター前に立った。お目当てはB-1グランプリにも出展した「元祖加古川かつめし(1200円)」である。一緒に隣りの「姫路・玉子焼き」の「たこ焼き(300円)」も注文した。かつめしはご飯にデミグラスソースをかけたビーフかつにボイルキャベツを添えたものだ。まあこんなものかといった感じでとりたててコメントはない。むしろ玉子焼きを値段の割に美味しくいただいた。
 墓参の際のもうひとつの定番コースに向かった。実家近くのお肉屋さんである。ここのコロッケが家内のお気に入りでご近所さんのお土産にも喜ばれている。コロッケとミンチカツを買い込んで帰路に就いた。車内でお肉屋さんにおまけしてもらったあつあつのコロッケをいただいた。やわらかいとろけるようなジャガイモを久々に味わった。

市の特定健診についてのご近所さんの怒り2016年09月12日

 ご近所の奥さんの市の特定健診についての怒りの声を聞いた。民生委員の高齢者実態把握調査の対象の方である。怒りの内容は健診申込の予約が取れなかったことだ。以前にも定員オーバーで予約できなかった経験があり、今回は朝9時の予約受付と同時に電話したが、話し中のコール音ばかりで何度かけても通じない。1時間半ばかり頑張ったが通じず、一旦あきらめて12時前に再度電話した。ところがその時は「定員いっぱいになったので締切った」とのことだ。
 あらためて手許にあった特定健診の案内チラシを読み返すと、予約のところに「定員150名(先着順)※定員に達し次第、締切ります」とある。山口・北六甲台・船坂が対象エリアの山口地区の健診である。40歳~69歳の有料健診と70歳以上の無料健診の受診希望者が対象である。対象地区の人口は17,500人で、主な受診対象者である70歳以上の在住者は約2,600人程度と思われる。70歳未満の有料健診希望者も考慮すれば150人の定員はいかにも少ない。
 高齢化に伴う医療費負担の増大を少しでも抑制すべく行政は高齢者健診の促進を積極的に進めている。この健診でも70歳以上の対象者には個別に案内書の郵送をしているのもそのあらわれである。一方でそうした案内をしながら他方では少ない定員であっという間に締切られてしまうという矛盾がある。その後、何人かの高齢者からも定員締切りで予約できなかったという苦情の声を聞いた。
 民生委員の役割には高齢者の困り事や不満・批判を行政に伝えるという点がある。この問題の民生委員として果たすべき役割に思い至った。

5回目のつどい場”あん”2016年09月13日

 今月も「つどい場”あん”」に行ってきた。ランチをご一緒させて頂いたのは大人9人、子ども3人で毎回この程度の人数で安定してきた。午後のティータイムには更に何人か参加されるようだ。
 今回も新しい参加者があった。塩瀬地域包括センターの紹介で名塩で読み聞かせのボランティアをされている中年の女性だった。ランチの前にちょっとしたゲームと絵本を何冊か読み聞かせして頂いた。まさしく”つどい場”である。様々の分野の色んな方がつどい合っている。
 ランチが始まった。前回に続いて今回もオヤジ3人は持参の缶ビールで少しばかり喉を潤した。目の前には主宰者のご主人手づくりの料理がいっぱい並んでいる。アテには事欠かない。いつもこの料理を画像に納めるのを失念していた。今回は忘れずに携帯画像を記事に貼付した。ランチをしながら参加者と気楽で自由な懇談を楽しんだ。
 1時半頃にはランチを終えて帰路に就いた。

花ちゃんのタッチを目撃した2016年09月14日

 お盆の帰省以来、花ちゃんに会っていない。辛抱できずに24日ぶり花ちゃんちを訪ねた。
 朝7時半、階段を上がった先のドアをそっと開けてリビングを覗きこんだ。フロアにお座りした花ちゃんがキョトンとした顔つきでこちらを見つめた。さりげなく花ちゃんの傍に座った。緊張させないようあくまで日常のヒトコマであるかのごとく振る舞うのが肝要だ。最初は少し固まり加減だった花ちゃんがすぐに馴染んでくれた。
 11時前までたっぷり花ちゃんと遊んだ。少し見ないうちに成長著しい。以前ネット経由で鏡と遊ぶ花ちゃんの画像が送られていた。生でその様子を目にした。鏡に顔をくっつけて両手で壁をパチパチさせながらはしゃいでいる。かと思えば痒いのだろうか?フロアにお座りして両手で顔をこすっている。そんな仕草がなんとも愛らしい。
 ティッシュペーパーの小箱を手にして遊んでいた。両手を差し出して「チョウダイ」と声をかけた。不思議そうに見返していた花ちゃんが小箱を差し出して私の手にのせてくれた。アッ!「どうぞ」ができたと思わず呟いた。もう一度やってみるが、二度とはできない。偶然だったのだろう。この時期の孫娘の振舞いに一喜一憂させられる。7段に積み上げられるカップのおもちゃがある。積み上げたおもちゃを上から順番に順番に取っていくよう促した。タワーになったおもちゃをすぐに崩してしまう。それでも何度かするうちにやっとできた。大人たちが周りで拍手した。こんなこともできるようになったんだと感心することしきり。
 極め付きは「タッチ」だった。娘から瞬間的に両足立ちができるようになったと聞いていた。ソファーに持たれながらタッチしていた花ちゃんが両手でオモチャをもってソファーから離れた。その姿勢が続いたのを見て「ヤッタ~ッ!タッチができた」と叫んだ。家内と娘も目を丸くして「ホンマや」と応じる。10秒ばかり続いただろうか。花ちゃんの記念すべき初タッチを目撃した。
 今回の訪問で心配していた抱っこ拒否症候群が解消した。お盆の帰省では通常は良くなついてくれるが抱っこした途端、嫌がって手足をバタバタさせてあからさまに嫌がっていた。それが今回はまったく抵抗なく抱っこを受入れてくれる。それだけ成長したのだろうか。絵本を読み聞かせても傍で身体をくっつけるようにして覗きこんでいる。
 久々の花ちゃんとの再会でどんどん成長する様子を目のあたりにした。

究極の終活”リビングウイル”2016年09月15日

 先日の「つどい場”あん”」で気になっていたリビングウイルに関する資料を頂いた。日本尊厳死協会発行の入会案内、入会申込書、広報紙「リビングウイル」である。リビングウイル(LW)とは直訳すれば「生前意思」ということだが、日本尊厳死協会では「尊厳死の宣言書」と呼び、以下の3点がその要旨である。①私の傷病が不治で死が迫っている時、単に死期を引き延ばす措置はお断りします。②ただし、私の苦痛を和らげるためには十分な緩和治療を行ってください。③回復不能な持続的植物状態に陥った時は生命維持装置を取りやめてください。
 日本は超高齢多死社会を迎えた。今や日本では自宅での穏やかな死は叶わぬ夢になりつつある。8割の人が病院で亡くなっているのが現実だ。終末期の患者が病院に入院すると必然的に延命治療が行われる。一度延命治療が始まると本人や家族が途中で中止を希望してもそれが困難であるという現実もある。 ましてや認知症で自分の意思をはっきり伝えられなくなる懸念があれば尚更である。 
 こうした現実があるからこそ穏やかな死(平穏死)を迎えるための健康なうちの書面による「尊厳死の宣言」(リビングウイル)が必要になる。それは「自分の望む死の在り方」を求める「究極の終活」と言ってよい。
 リビングウイルの実際の表明方法は、日本尊厳死協会医入会することである。年会費2千円だが、夫婦で入会すれば3千円である。入会にあたって「尊厳死の宣言書」に署名し一部を協会本部で一部を自分で保管する。本部から送付されるLWカードを常備し、医療機関にかかる時に提示するとカードコピーがカルテに挟まれるという仕組みのようだ。意思表示できない状態になった時でも延命治療の拒否の意思を伝える手段になる。
 家内とこんな話を話し合った。尊厳死についての期待は共通している。今すぐではなくとも近い将来のリビングウイルの表明(尊厳死協会入会)は一致した。

長尾和弘著「『連携』で医療は劇的に変わる 」2016年09月16日

 在宅ケアに関わる書籍の7冊目を読んだ。長尾和弘著「町医者力④『連携』で医療は劇的に変わる 」である。尼崎の開業医である著者が日常の医療現場での出来事や実態をブログに綴った記事を書籍としてまとめたものである。従って記事のテーマは多岐にわたるものの、底流にあるものは医療再生に向けた地域での多様な職種、機能、機関の連携という点だろう。
 読み進みながらつくづく我が国医療の制度枠組みや施策の問題点を思い知らされた。超高齢多死社会を迎えてますます医療環境の整備が求められている中で暗澹たる気分に襲われた。その多くは医療と介護、医療保険と介護保険、病院と開業医と施設と在宅、創薬とジェネリック、行政区ごとの医療制度の壁等の連携や整合性の欠如に起因する。加えて「地域医療貢献加算」という国の愚策が地域医療の根幹を揺さぶっている。TPPの推進で世界に関たる国民皆保険の崩壊が迫っているという現実もある。
 今まで無縁の世界だった地域医療や医療行政という分野が俄かに身近で切実なものに思えてきた。ブログ形式の日常の医療現場からの発信がそのことをリアルに生々しく伝えてくれる。著者のもつ優れた発信力の賜物と言えよう。

かかりつけ医の選択肢2016年09月17日

 朝から風邪気味だだった。咳や鼻水が止まらず喉も痛い。医者に行くほどのこともないとタカをくくっていたがどうにもおさまらない。夕方になりかかりつけ医に行こうと思った。そこでいつものかかりつけ医にいくかどうかハタと迷った。
 徒歩10分ほどのかかりつけ医は20年近いお付合いの同年代の開業医である。福祉ネットを立ち上げた際にそれとなく地域医療の在り方について水を向けてみた。積極的な反応は返ってこない。年齢的な要素もあるのだろうが総じて前向きな姿勢が感じられない。今後、老後の医療を託すかかりつけ医の選択は重大だ。
 1年前に地域に訪問診療にも意欲的な医師が開業された。何回かお話しして福祉ネットのアドバイザーにも就任頂いた。40代後半で地域医療にも前向きである。この際、かかりつけ医の見直しも検討すべきはないかと思い、車で5分ばかりのそちらの医院を訪ねた。
 待合室には順番待ちの患者の姿はない。開業間もないこともあってまだ浸透不足なのかもしれない。ほどなく診察室に案内されて症状を訴えた。咳止めと総合感冒薬を処方された。お時間がありそうなので地域医療についても意見交換させてもらい一石二鳥のの診察となった。
 ちなみに一夜明けて、投薬の効果があったのか風邪の方は大分楽になった。

花ちゃんと大きなキューピーちゃん2016年09月18日

 娘とテレビ電話をしていた家内が突然、頂き物の高価なマスカットを明日にでも届けようかと言い出した。あっという間に翌日の花ちゃんちの訪問が決まった。三日前に行ったばかりなのに・・・。とはいえ可愛い花ちゃんとふれあえるのだから文句はない。
 持参の品に交じって大きなキューピーちゃんのゴム人形がある。娘が子供の頃に遊んだものだ。家内は子どもたちのものをなんでもよく残しておく。引っ張り出してきて綺麗に洗って見事に復活した。得体のしれない大きな物体の出現に花ちゃんは引き気味にこわごわ見上げていた。そのうち馴染んできたのかタッチしてキューピーちゃんの頭をパンパンしだした。どちらが背が高いかなと思っていたら10cmばかり花ちゃんに軍配があがった。
 花ちゃんがおせんべいを食べ始めた。もちろん幼児向きの口の中で溶けてしまうものだ。食べさせてもらうのでなく自分で手に持って口に運んで食べている。これもまた成長の足跡である。
 昼食を食べに外出した。大人たちが食事を済ませた後、花ちゃんの食事時間となった。西武百貨店5階の子供フロアには充実した「育ママセンター」がある。大津市内を歩くと乳児や幼児の姿をよく見かける。娘の話でも児童館や子どもセンターが充実しているようだ。花ちゃんの住む町が若々しい町であることを知らされた。百貨店の育ママセンターの一角にもぐもぐカウンターがある。乳幼児に食事をさせられるスペースだ。花ちゃんがカウンターに設置され幼児用のスポットに納まった。カウンター越しに顔を出した花ちゃんにモグラたたきゲームを連想させられた。娘が持参の離乳食を食べさせる。傍でじいちゃん、ばあちゃんが見守っている。
 3時に帰路に就いた。次に花ちゃんに会える日のことがもう夫婦の話題になった。

高齢者実態調査対象の年齢引上げの対応2016年09月19日

 民生委員の高齢者実態把握調査の調査票を整理した。今回の訪問軒数は213軒で昨年に比べ21軒の増加である。担当地区の世帯数は339世帯だから全世帯の63%を訪問することになる。近い将来、高齢者実態調査は限りなく全世帯調査になってしまう。
 このデータを前にしてハタと考えこんだ。市の担当部署は今年から調査対象者を従来の65歳以上の高齢者から70歳以上の高齢者に引上げるという方針を示した。高齢化の進展にともない①対象者増による調査実務の負担軽減②高齢者年齢の意識の変化、の2点が背景にある。
 折しも今朝の朝刊で「厚生労働省が実施した高齢社会に関する意識調査で『高齢者だと思う年齢』を尋ねたところ、『70歳以上』との回答が最も多く、41.1%に上ったことが分かった」という報道があった。健康寿命の観点からも70歳以上が高齢者という認識が広がり「高齢者の定義」自体の見直しが検討されている。
 ちなみに市の指導は、65歳以上70歳未満は担当の民生委員の判断による任意調査である。任意調査をどうするかを決めなければならない。考えた末に高齢者年齢を65歳から70歳に引き上げる上での「移行措置」を採用することにした。つまり昨年まで調査した今年66歳以上の人については調査を継続する。新規に65歳となった方については今年から調査対象としない。今後5年間これを継続すれば5年後には全対象者が70歳以上となる。
 上記の調査方針により今回の訪問軒数は192軒(57%)ととなる。

キューピーちゃんのとうせん坊2016年09月20日

 先日、花ちゃんちを訪ねた際に持参したでっかいキューピちゃん人形が波紋を投げかけているようだ。毎日送られてくるクラウドサービスの画像の中にキューピーちゃんを巡る花ちゃんの動画があった。 
 キッチンに入り込んだ花ちゃんの目の前にキューピーちゃんが入口を塞ぐようにうつぶせになって横たわっている。思案顔の花ちゃんがかぶさるようにして左右を見回している。母ちゃんをさがしているようだが見当たらない。仕方なく身を引いてア~ンア~ンと泣き出した。本泣きではない。すぐに泣きやんでキューピーちゃんに再び近づいてそっと指で触れてみたりする。覗きこんだり身を引いてウソ泣きしたりを繰り返す。
 花ちゃんには気の毒だが思わず笑ってしまった。花ちゃんはキューピーちゃんが苦手のようだ。花ちゃんはこれ位の大きさなら難なく乗り越えてしまう。昼寝をしている母ちゃんのおなかをやすやすと乗り越えているのだから。ところが目の前に横たわるのは得体のしれない不気味な物体なのだろう。キューピーちゃんは花ちゃんの行く手をさえぎるとうせん坊になっている。
 ハイハイすることを覚えた花ちゃんは時に目が離せない所に入り込む。台所仕事をしている母ちゃんをめざしてキッチンに入り込む。花ちゃんに触れてほしくない道具類のある父ちゃんの部屋にいつの間にか入り込む。そんな時、キュピーちゃんは威力を発揮するに違いない。ばあちゃんが花ちゃんが喜ぶだろうとピカピカにして持参したキュ-ピーちゃんが花ちゃんにはとんだ迷惑なシロモノだったことが判明した。