公民館講座「古湯が育んだ歴史の町」の開講2016年10月02日

 今年度の山口公民館講座の隣町風土記・有馬の1回目の室内講座「古湯が育んだ歴史の町」を終えた。次回11月10日に屋外散策「有間の歴史と史跡を訪ねる」を開講する。
 2010年に山口風土記探訪講座を開講して以来14回の講座を重ねた。山口町にまつわる8回の講座を終えて山口を含む旧・有馬郡に注目した。3年前から有馬郡を構成した隣町の風土記を名塩、道場と巡り今回は有馬を取り上げた。
 山口、名塩、道場の風土記を探訪して感じたことだが、町の風土は地形や自然に大きく左右されている。有馬は日本最古の有馬温泉という自然がつくりあげた典型的な町である。最古の温泉が近隣のどこよりも古い歴史を刻み、幾多の街道の終着地としてあまたの歴史上の人物や湯治客を招いた。山合いの狭隘な地形に人口1900人、千世帯が住む町である。その小さな町に今尚三社六寺もの寺社が存続するのもひとえに有馬温泉の故だろう。
 34名の受講者と7名の公民館活動推進員の皆さんに講座をお聞き頂いた。ちょい呑みオヤジ会や地域活動で交流のある皆さんにも携帯ショートメールでご案内した。結果的に従来の講座以上に面識のある方の受講が目についた。次回の有馬散策講座は紅葉のベストシーズンの開催である。定員20名が受付開始直後にいっぱいになったと聞いた。
 6年目となるこの風土記探訪講座は私にとってかけがえのないライフワークである。