晩秋の朝焼け2016年10月30日

 日曜日の朝、肌寒さに身をこごめながら6時前に自宅を出た。散歩道のいつものコースを歩き終えて176号線のマクドナルド前にやってきた。東の空が朝焼けで薄紅色に染まっている。晩秋らしいイワシ雲のまだら模様が美しい。パラボラアンテナの立つ畑山から南に向かって逆光の山並みが黒く続いている。そのど真ん中を電線を支える鉄塔がそびえている。
 癒される風景を久々に眺めた気がした。このところ慌ただしい毎日を過ごしていた。どこか気持ちのゆとりを失くしていたのかもしれない。多くのことを抱え込みすぎている。終活がテーマとなる年代なのだ。断捨離とはモノだけではない。背負った役割を降ろしていく「コト」の断捨離も求められる。散歩道の光景がそんな感慨をもたらした。