昨日のブログで花ちゃん、母ちゃんの試練の始まりを綴った。花ちゃんが満１歳を迎え母ちゃんの出産休職が満了した。母ちゃんの出勤再開とともに花ちゃんの本格的な保育園生活が始まったのだ。
　花ちゃんと母ちゃんの試練の始まりは二人だけの問題にとどまらない。じいちゃんばあちゃんと初孫・花ちゃんとの密度の濃いふれあいの終了を意味していた。里帰り出産で花ちゃんは生後三か月半まで我が家で過ごした。その後の八か月半も母ちゃんの休職中のゆとりが祖父母と初孫との濃い交流を可能にしてくれた。しばしば花ちゃん宅を訪問し、時には里帰りした母ちゃんと花ちゃんを迎えて一週間ばかりのスキンシップに癒された。自宅に戻ってからも毎日のようにＦａｃｅＴｉｍｅで映像を通しておしゃべりできた。
　それもこれもこれからは叶わない。母ちゃんの育児と仕事の両立は想像以上に苛酷なものだ。朝晩の花ちゃんの仕度と保育園の送迎、帰宅後の家事全般と花ちゃんの世話と息つく暇もない。それを考えれば、じいちゃんばあちゃんの母ちゃんの手を煩わせる花ちゃんとのふれあいは我がままというものだ。花ちゃん一家の唯一の寛ぎの機会である週末の訪問も厳に慎まねばならない。
　要はごく普通の孫と祖父母の関係に戻っただけである。今後は盆正月とゴールデンウィークの年三回程度の帰省を待つほかない。日常は花ちゃん誕生以前の老夫婦二人の生活に戻ることになった。
　♪時には孫のない祖父母のように♪　と口ずさんでみた。