民生委員の高齢者実態調査の手応え2016年12月08日

 9月の民生委員の地区協議会で高齢者実態把握調査の資料を受け取った。直後に安心キット申込者には社協分区のアンケート調査があり、それと合わせて約半数の方の実態調査を済ませた。ところがその後「社協分区20年誌」の執筆等のデスクワークが集中し、残り半数は実施できずに先送りしていた。実態調査の締め切りは12月9日の地区民児協の日である。12月に入りようやくゆとりができたので4日ほどかけて集中的に訪問しようやく終了した。
 今回の65歳以上のリスト掲載者は331人、213世帯だった。ただ今回から対象者は70歳以上となり65歳~70歳未満は任意調査となった。そこで私の場合は昨年調査対象者だった66歳~70歳未満は引続き対象者とし、今年65歳になった方だけを非対象とした。その結果、対象者は297人193世帯となった。
 印象的だったのは昨年の対象者の内、6人の方の死亡が分かった点である。過去9回の調査でも最も多い。超高齢社会は多死社会でもあることをあらためて実感させられた。その内の一軒では、訪問した日が亡くなられたご主人の四十九日法要の前日だった。「お参りさせてもらっていいですか?」と声をかけると「ぜひお願いします」とのこと。仏壇には思い切り若々しいご主人の遺影があった。問わず語らず「私はこの写真が一番気に入ってるんす」と奥さんの呟き。こんなやりとりの中に9年間の民生委員としての積み上げた人間関係の手応えを想った。