真冬の奥飛騨・癒し旅(小京都・高山散策)2017年02月04日

 申込んでいた「穂高荘・山のホテル癒しのひととき二日間」のツアー当日である。2年ぶりの夫婦二人の旅だった。8時10分に新大阪駅の1階のツアー集合場所に30数人のツアー仲間が集まった。いつものように中高年女性と老夫婦が多数だが今回は大人5人子ども1人の台湾の方の参加が異色だった。
 8時43分発の新幹線こだまのグリーン車で一路名古屋に向かう。名古屋からは特急ワイドビューひだ号に乗り換えだが53分の乗り換え時間がある。ここで構内売店で昼食用の名古屋名物・ひつまぶし弁当を調達した。もちろんビールのロング缶付である。特急ひだの車窓から高山本線の2時間半ののどかで情緒のある風景を愉しんだ。到着した高山駅の二階改札前の窓から乗車したひだ号の半分が切り離されて出発する風景を目にした。
 1時半からの2時間、小京都・高山の町並み自由散策である。添乗員から渡された散策マップが重宝した。このマップにはお好みの食べ物やお土産が無料で貰える6枚のクーポンが付いている。駅前の国分寺通りを北に向かった先のお肉の店で飛騨牛の串焼きのクーポン利用を申し出た。予想外の歓迎の口ぶりに気を良くしながらクーポン3枚分のアツアツの美味しい串焼き1本をいただいた。お店の角を西に行くと古い町並みが続いている。街角のあちこちにある屋台組や軒先に垂れさがる鋭いつららの風景が目についた。
 最初のお目当ては桜山八幡宮前の高山祭屋台会館である。館内に陳列された4台の屋台の大きさと美しさに圧倒される。二階から眺める屋台の屋根の装飾に飛騨の匠の技を見た。隣接のからくりミュージアムは冬季休館中だったが、屋台会館と共通券の桜山日光館を見学できた。日光東照宮の28の建物の超精巧模型が実物の十分の一のサイズで陳列されている。ここでも飛騨の匠の技の凄みに舌を巻く。
 風情のある江名子川沿いを南に下り宮川沿いに東に向かう。営業を終えた宮川朝市の横断幕が興趣をそそる。高山陣屋の手前のだんご店で二枚目のクーポンを使った。1枚で1本80円みたらし団子が2本ついてくる。甘さを抑えた美味しいみたらしだった。赤い中橋を渡り西に折れると土産物店が並ぶ古い街並みが続く。この一角の酒店でもクーポン1枚の枡酒をいただく。お目当てのクーポン利用が結果的に高山の町並みをくまなく散策する上で意外な効果を持っている。
 3時半には全員集合し、迎えのバスに乗車し一路宿泊地の奥飛騨温泉郷に向かった。進むほどに雪深くなる豪雪地帯を1時間半かけて「穂高荘・山のホテル」に到着した。