復活!雛人形2017年02月09日

 昨日から我が家の和室の床の間に30年ぶりに雛人形が復活した。娘の誕生を祝って私の両親が初めての孫娘のために買い与えたものだ。板に書かれた人形の由緒書には「藤原雛・木目込み飾り・真多呂作」とある。派手な段飾りでなく素朴なぬくもり感のある3段の木目込みを私が強く望んだ記憶がある。娘の成長とともに飾らなくなったのはいつごろからだろう。小学校低学年頃とすれば30年前後になる。
 永遠に押入の片隅に仕舞われたままの筈だった雛人形に復活の機会が訪れた。言うまでもなく孫娘・花ちゃんの誕生である。生まれて間もない昨年は、そこまで気が回らなかった。今年は雛祭りには1歳3カ月を迎える。すくすくと成長しアンヨを始めたり片言をしゃべりだしたりするこの頃である。様々な玩具や本や道具に無邪気な興味を示している。
 「花ちゃんに母ちゃんの雛人形を見せとかんと」とFeceTimeで誘った。正月帰省以来久しく生・花ちゃんに会っていない。次のゴールデンウィークまで待ちきれない。絶好の花ちゃん来訪の口実を見つけたのである。3月中旬の三連休を利用した来訪を打診した。
 祖父母から娘に贈られた雛人形がようやく孫娘に引継がれようとしている。いつか花ちゃんの娘に引継がれるのだろうか。幸い装飾の少ない木目込み人形は40年を経ても健在である。「命のリレー」を超える「雛人形のリレー」を想った。