地域密着型通所介護施設の運営推進会議2017年02月11日

 午前中、最寄りの特別養護老人ホームに出かけた。その施設が運営するデイサービス事業の運営推進会議に出席するためだ。運営推進会議は昨年4月以降に定員18名以下の小規模型通所介護施設が地域密着型通所介護施設に移行したことから、地域に開かれた施設運営をめざして半年に一回程度の「運営推進会議」の開催が義務付けられたという。
 三カ月ほど前に福祉ネットのオブザーバー事業者でもある施設から運営推進会議への参加を打診された。福祉ネット事務局長という立場で地域住民代表としての参加打診だった。役員会にもはかり参加を了承した。
 10時から始まった会議には施設職員2名を含めて8名が出席した。出席者の自己紹介の後、デイサービス事業の担当者から「会議の趣旨」「事業と運営の状況」が説明され、13分の「認知症予防の施設自作ビデオ」が上映された。具体的な数字も折り込んで説明された事業の運営状況が興味深かった。8割近い稼働率で利用者の7割以上を女性が占める。施設に隣接する二つの新興住宅地在住者の利用が6割を占める。利用目的は「入浴」「リハビリ」が圧倒的多数で、当然ながら施設ならでは利用と言える。プロジェクターで毎月の季節に応じた行事や昼食メニューも紹介され施設側の創意工夫ぶりが伝わった。
 最後に外部出席者の感想・意見が求められた。「会議に出席して何を求められているのかがよく分からない。施設側の報告は個人的には有意義でありがたいがただ聞くだけの出席ではない筈。行政による開催の義務付けに対応した形式的な開催でなく、積極的に地域のニーズや要望を受け止め、地域に貢献できる事業展開のヒントを得る場にしてほしい」といった趣旨の意見を述べた。11時過ぎに第1回会議が終了した。