社協分区の福祉講座「腰痛について」2017年03月13日

 社協分区の福祉講座「健康講座・腰痛について」が開催された。講師は前回に続いて山口町おかざきクリニックの岡崎院長である。1時半開催の講座に41名の受講者があった。講師がちょい呑みオヤジ会のメンバーであることもありオヤジ会からも10名ほどの出席があった。
 最初にプロジェクターを使って院長から腰痛の基礎知識と治療法が説明された。腰痛は国民生活基礎調査でも最も頻度の高い疾患であることや、筋肉や脊椎の腰の構造を説明しながら腰痛の代表的な疾患が解説された。慢性的な腰痛の85%は原因が特定できないものでやみくもにマッサージを受けたり様々な腰痛対策を試みるのは危険であると注意を促された。最後に、薬物療法、神経ブロック療法、物理療法、理学療法、認知行動療法といった治療法が紹介された。
 続いて若い男性理学療法士さんのリハビリ療法が実技をまじえながら説明された。日常生活の中で手軽にできる幾つかのリハビリが紹介され慢性的な腰痛気味の身には大いに参考になった。
 1時間ばかりの講座の後、30分ばかり質問時間がとられた。なにがしかの腰痛持ちの受講者も多い。質問が相次ぎ30分はあっという間に過ぎた。中でも参考になったのは介護者である受講者の「介助による腰痛の対応方法」の質問についての理学療法士さんの回答だった。「例えば立たせる場合、一方的に抱きかかえて立たせるのでなく、相手にその気になってもらうため「立ちますよ」と声掛けをして手を引いて立たせることが双方に負担の少ない良い介助だ」。ナルホド。介助の基本は双方のコミュニケーションにあることをあらためて学んだ。
 すっかりおなじみになった1時間半の健康講座が盛況裡に終了した。