ほっこり・・・三味線演奏会2017年04月06日

 一カ月ほど前に近隣の焼き鳥やで社協広報部会の懇親会があった。メンバーは女性3名、男性2名だったがいずれも呑める口で提案すると即座に決まった。当日、メンバーの1人の趣味の三味線演奏が話題になった。同席のひとりは92歳の母親を永く介護している。その母親に三味線演奏をぜひ聴かせたいという要望があった。その場で部会メンバー対象に三味線演奏会の開催が決まった。
 そして迎えた演奏会当日である。会場のコミュニティセンターに予想外の聴衆の姿があった。奏者であるメンバーの知人や所属の婦人部の会員など広報部メンバーを含めて19名がつめかけた。もちろん今回の主役のメンバーのお母さんも娘二人と一緒に車椅子で観客席最前列に陣取った。
 広報部メンバーに加えてパートナーのお二人による演奏が始まった。ソーラン節、祇園小唄、黒田節、炭坑節、武田節などの民謡を中心に13曲が演奏された。10年以上に及ぶ年季の入った演奏ぶりが会場を沸かせた。合間には日本舞踊が舞われたり、唄や余芸も披露された。合間の休憩中には奏者からの差し入れの駄菓子やお茶も提供され至れり尽くせりの演奏会だった。娘たちに労わられながら演奏を聴きいっているお母さんの後ろ姿にホッコリした気分を味わった。